福岡放送局

2007年11月14日 19時15分更新

パート従業員吉兆側に反論

今回の問題を受けて、「船場吉兆」の福岡市の店舗で消費期限などの改ざんを行っていた現場責任者のパート従業員や元アルバイトが14日、福岡市内で記者会見しました。この中で、元アルバイトの女性はパート従業員が会社の役員から、期限を延ばして販売するよう指示を受けたとしたうえで、「本社に送っていた日報を見れば、期限の切れたものを売っていたことがわかると思う」と述べ、会社側の説明に反論しました。

記者会見を開いたのは、現場の責任者だったパート従業員と、元アルバイト3人、それに山口健一弁護士です。
この中で、元アルバイトの女性は大阪の本社に送っていた日報について、「毎日、商品ごとに在庫の数や、その日に売れた数をFAXで送っていた。日報を見れば、期限の切れた商品を売っていたことはわかると思う」と述べました。また、別の元アルバイトの女性は、パート従業員が会社の役員に賞味期限が1か月を切ったちりめんの加工品について、電話で指示を仰いだところ、「それは日持ちするんやで。1か月ぐらいのばして売って」と言われたと述べました。さらに、ラベルのはり替えについて、おととし10月に店に入った元アルバイトは「私が店に入ったころには、すでにはり替えが行われていた。会社の社員がその場にいたこともあった」と述べ、改ざんを認識していなかったという船場吉兆側の説明に反論しました。また、山口弁護士は、先月31日にパート従業員が船場吉兆から、「自分の判断で改ざんを行なったようにしてくれ」と頼まれたが、断ったと話しています。