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【社会】

アパート爆発 5人重軽傷 愛知県尾張旭市

2007年11月13日 夕刊

爆発があったアパート=13日午前9時43分、愛知県尾張旭市狩宿新町で、本社ヘリ「おおづる」から

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 13日午前7時30分ごろ、愛知県尾張旭市狩宿新町の3階建て鉄筋アパート「パレスYMD」102号、無職土田智久さん(34)方で爆発があり、直後に出火した。土田さん方と真上の202号室の計約100平方メートルを全焼、302号室が半焼したほか、壁やベランダなどを焦がし、1時間後に消し止められた。

 室内にいた土田さんは、住民らに助け出されたが、顔や両手足をやけどして重傷。4室ある2階の住民のうち、20歳と24歳の女性2人と男児(8つ)が、やけどや手にガラス片が刺さるなど軽傷、尾張旭市第5消防団の分団長(46)が消火作業中に左ひざを骨折した。いずれも命には別条ない。

 名古屋・守山署や尾張旭市消防本部などの調べでは、アパートは計12室。土田さんは1人暮らし。事情聴取に「朝起きてたばこを吸おうとしたら爆発した。前日夕方に台所のこんろを使って以降、ガスは使っていない」と話している。爆発直前にガス臭がしたという住民の話もあり、何らかの原因で都市ガスが室内に充満、引火した可能性がある。実況見分して原因を調べている。

 付近住民が「爆風で家が揺れた。ガラスも割れた」と110番通報した。現場南側の民家や北側の接骨院などで、窓ガラスや壁などが損傷する被害が出た。現場は名鉄瀬戸線三郷駅の南東約1キロの住宅街。

◆「ドォーン」突き上げる

 大音響とともに、地面が突き上げるように揺れた。愛知県尾張旭市狩宿新町のアパートで13日あった爆発事故。爆発元の部屋の鉄製ドアは枠だけを残してひしゃげ、鉄筋の壁は原形をとどめないほどに崩れ落ちた。約100メートル離れた道路にもガラス片が散乱して、現場から5キロ以上離れている瀬戸市でも爆発音が聞こえた。

 爆発元の東隣に住むトラック運転手の男性(57)は寝ていたところ、ものすごい地響きで跳び起きた。玄関のドアがゆがんで開かず、押し破って外へ。火元の部屋からは、黒煙と炎が上がっていた。中を見ると男性が倒れていたため、住民数人でベランダ側から引きずり出した。「男性は、服がぼろぼろで、顔から血が出ていた」などと話した。

 

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