東京都足立区のスーパーにあるペットボトルの自動回収機に小学5年の男児(11)が空きボトルを投入した際、回収機で砕かれたとみられる破片が目に刺さる事故が起きていたことが分かった。この機械はノルウェーに本社のある海外メーカー製で、国内で約120台、海外で約6万台設置されているが、同様の事故は報告されていないという。区は何らかの不具合で一部の破片が飛び出したとみて調べている。
区によると、13日午後5時ごろ、足立区関原2のスーパー「カズン関原店」で、区内の男児がリサイクル用の自動回収機に空のペットボトルを入れ、破砕処理した。男児は帰宅中に目に痛みを感じ、眼科を受診したところ、右目内にペットボトルとみられる破片(1ミリ未満)が刺さっていた。取り除き、視力などに異常はないという。
破砕時は、投入口と破砕装置の間を遮断する仕組みになっており、破片が外に飛ばない構造になっているという。区は、区内にある全28台の使用を中止し、事故機だけの不具合かどうか調べたうえ、修理や改造を行う。
足立区には昨年7月から設置された。分別収集促進のため、処理本数に応じてカードにポイントが一定以上たまると、買い物券などと交換できる。【吉永磨美】
毎日新聞 2007年11月14日 22時42分