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2007年11月14日(水)

10月下旬から患者…例年より早く


インフルエンザ管内流行の兆し



ワクチン接種、うがい・手洗いを

 札幌市を中心に道内でインフルエンザが広まっているが、十勝管内でも帯広明星小で学年閉鎖となるなど、例年より早く流行が始まりつつある。管内の医療機関には、インフルエンザワクチンの接種に訪れる人が増加。帯広保健所ではうがいや手洗いなど予防の徹底を呼び掛けている。(山下聡実)

インフルエンザワクチンの接種を受ける来院者(14日午前10時半、市内の黒澤病院で。山下僚撮影)
 同保健所によると、管内で定点調査をする13医療機関では10月29日−11月4日、患者3人を初めて報告。5日以降も新たな患者が確認され、同保健所は「流行期に入った」としている。管内で昨シーズン(2006−07年)、患者を初めて確認したのが今年1月下旬、05−06年は12月上旬、04−05年は1月下旬だったことから「ここ数年と比較しても今年の流行は早い」(同保健所)という。札幌市ではAソ連型が検出されており、管内では今後、検体を調べる予定。

 市内の黒澤病院(吉崎栄泰院長)は1日からワクチン接種を開始。当初は1日20人前後の来院だったが、6日以降は約50人が訪れるように。「今年は動きだしが早い」(同病院)と話す。

 音更町の音更こどもクリニック(清水重男院長)でも8日ごろから来院が急増。「昨年はワクチン接種を開始した10月末に混雑したが、今年はインフルエンザの流行が始まったとの報道などを受け、11月に入ってから来院者が増えている」(同クリニック)という。
 同保健所健康推進課の山口繁則課長は「ワクチン接種のほか、外出後はうがい、手洗いを励行し、人込みに行くときはマスクを使用するなど予防に努めてほしい」と話している。
 
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