小説構想
なんとか、この時間までを勤務に耐えた。
といっても、喫煙所で3時間ほど、ぼんやりしていただけだけど。上司が心配して様子を見に来た。すいません頑張って窓際を勤めます。
あと2時間、がんばって窓際しようと思う。
明日は、休むことにした。
本当なら、休みたくはないのだが、調子がくるった状態で勤務しても周囲に迷惑をかけるだけだし、一日休んで、リセットした方がいい、という判断による。
暇だから、構想段階の小説のねたばらしでも書こうか。
あくまで構想だから、全部ポイして、別のアイデアで書く可能性もあるので、御了承ねがいたい。
今度、書こうと思っているのは、尚ちゃんシリーズの第三弾。
魔術師が頻繁に宇宙に行く尚ちゃんシリーズだが、今回は、より派手に3000光年くらい先へぶっとばすつもり。いちおう、このシリーズに出てくる魔術師は、超高度文明があるというデネブへたどり着くことを漠然とした道標としているのは、1~2作目で書いたが、3作目では、直接そこに焦点をあてたいと思った。
われらが魔術師連盟も、デネブにたどり着くことを目標にして、代々、計画を進めている。一回の計画につき、数十光年、デネブに近づいて、そこにワープ装置を置いてくる。そして、次回の計画の際には、そのワープ装置を使って近道して、そこからさらに数十光年進んでワープ装置をまた置いてきて……を何世代にもわたって延々と繰り返して、デネブまで600光年近づいた第39次デネブ計画が、小説の本編となる。
今回は、さすがに生身でのワープは無理があるので、宇宙船を出すつもりである。尚ちゃん部隊が宇宙船に乗って、戦闘のときだけ、艦載戦闘機よろしく出撃するというスタイル。
小説に使うテーマはいくつか考えてある。
ひとつは、フェアの後継の電脳妖精を登場させる。こいつは、人間味のあるフェアとちがって、感情が欠落した、量産型プロトタイプである。人間らしい感情に欠けているので、初回の戦闘で、いきなり自分の自爆シークエンスを作動させようとして、尚ちゃんに慌てて制止させられる困ったちゃんだ。人情ぶかい尚ちゃんは、このカミカゼ特攻妖精に、「人類がデネブにたどり着くその日まで、絶対に死ぬことを禁じる」と厳命する。妖精は、このことがきっかけで、尚ちゃんに興味を持つようになる。非合理的なのに、それでも自分より遙かに強い尚ちゃん。そのことに、関心を持つのだ。妖精にとっては、初めての、人間らしい感情の発露である。
「ナオコになりたい。人間になりたい」
と言っては、尚ちゃんと同じ髪型にしたり、同じ服装にしようとしたりと、はじめは外見的なところから、人間の模倣を始めていくが、次第に、絵を描いたり、歌を歌ったり、小説を書いたり、酒を飲んだりして、ゆっくりと人間というものを探求しはじめる。
というのが、第一のテーマ。
第二のテーマは、ラチュリー大佐の敵討ち。
第38次デネブ計画の要だったラチュリー大佐は、計画の最後で、悪魔「光の狼・フェンリル」と戦闘して、左手と両足を失い敗北、計画を頓挫させてしまった。それまでは、巨大な三連銃を自在に操る「トライガン・ラチュリー」の異名をとっていた大佐は、それ以後、前線を退くことになる。当然、第39次デネブ計画でも欠席……と思ったら、可動式の義手と義足をひっさげて、尚ちゃん部隊の一人として、計画に参加することになる。目標は、前回の計画を頓挫させたフェンリルとの再戦。当然、フェンリルはもの凄い強い。ワープ速度すら凌駕するハイ・スピードで特攻してくるフェンリルは、早すぎて視覚で追うことが出来ない。敵本体自身が、自律して動くレーザー光線のように振る舞うという、反則的な攻撃をしかけてくる。気が付いたときには、自分の手足は食いちぎられているという、恐ろしい敵である。果たして大佐は、雪辱を晴らせるのか、というのが、第二のテーマ。
第3のテーマは、尚ちゃんの性格。
尚ちゃんは、人を殺さない、をモットーとしている。敵が人間だったら、やっぱり殺さない。
そこを大佐が、「未熟なあなたが、そのポリシーを貫くのは、危険すぎる」と、尚ちゃんに「卑怯技」を伝授する、というお話。果たして、「正義の味方」の尚ちゃんは、大佐から教わった卑怯技を使えるのか、というのが第三のテーマ。
てな感じで、小説を進めようかなあ、と思っている。繰り返すが、構想段階なので、ボツにする可能性も高い。暇つぶしに、つらつらと書いてみただけである。完成は期待しないでほしい。
まあ、このサイトに来る人のほとんどは東方漫画めあてだろうから、今回の記事は興味ないと思うけど。もし、今の彩のかわらさんのように、暇で暇で暇で、仕方がないから、あの馬鹿野郎のクソ小説でも読んでみようかい、と思ったら、過去のシリーズを読んでみてもいいかもしれない。もし、それで詰まらなくても、暇つぶしにはなるだろう。