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【愛知】留学生の知識を地域に“還元” 天白区の外国人寮で異文化講座2007年11月14日
名古屋市天白区表山の留学生宿舎「NGKインターナショナルハウス」で、外国人の寮生による国際色豊かな講座が人気を集めている。地元住民に無料で母国の文化や言葉を教えており、講座をきっかけに留学生と地域の人たちの交流も広がっている。 同ハウスは、留学生支援のため、日本ガイシが設立した財団が1999年から運営。アジアを中心に、県内の大学で学ぶ40人を受け入れている。企業が社業と無関係な留学生寮を運営する例は少ないが、積極的に海外展開する同社は、駐在員が世界各地で温かく受け入れられた恩返しに、家賃も月6000円に抑えている。 講座は、世界8カ国・地域から寮に集う留学生の知識を地域に還元しようと、7年前に始まった。異文化交流講座(定員20人)では、各国の留学生が交代で講師を務め、母国の手料理をつくって振る舞ったほか、観光スポットや民族衣装などを紹介。 中国語と韓国語の語学講座(定員各15人)は、旅行で役立つ日常会話の初歩を教える。参加資格は地元の住民に限られるが、“韓流ブーム”の時は主婦を中心に定員の倍近い応募があった。 今月初めの異文化講座では、名古屋大の台湾人留学生廖倫凱さん(32)が台湾の民族について解説。4つの民族が摩擦の歴史をへて、現在は「台湾人」として共存していることを紹介した。母国で足つぼマッサージの資格を持つ廖さんは、即席の足つぼ講座も開くサービスぶりで、女性たちの質問攻めに遭っていた。 参加した近所の主婦(37)は「最近、日本語教師のボランティアを始めたので、いろんな国々の文化や歴史を勉強できて、とても楽しい」と話す。 地域との接点がほとんどなかった留学生たちも講座を契機に、地元の人と一緒に旅行をしたり、講座終了後も有志で勉強会を続けたりするなど、草の根の国際交流にも一役買っている。事務局の出口豊さん(41)は「これからも身の丈の地域貢献を続けていきたい」と話している。 (白石亘)
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