2007年 11月 13日
循環取引で貿易会社の社長宅を家宅捜索
観音寺市の冷凍食品大手、加ト吉が実態の無い不正な取引で売り上げを水増ししていた問題です。香川県警は13日、この取引にかかわった疑いで貿易会社社長の自宅を家宅捜索しました。有印私文書偽造の疑いで家宅捜索を受けたのは香川県宇多津町の58歳の貿易会社社長の自宅です。警察の調べによりますと去年8月から3カ月間に加ト吉の子会社、加ト吉水産が大阪市の商社から健康食品を購入した約38億円の取引に絡み、売買契約書約40枚に偽造した加ト吉水産の印鑑が使用された疑いがもたれています。貿易会社の社長は加ト吉の元常務と申し合わせ、この取引を主導した中心人物と見られています。県警は12日、関係する20ヵ所の捜索を行っていて、今後、押収した書類を分析し不正取引の全容解明を進める方針です。

C型肝炎感染問題で岡山・香川で相談窓口
血液製剤の「フィブリノゲン」を投与され、C型肝炎に感染した可能性がある人に国が検査を呼びかけています。岡山・香川でも相談窓口を設置し対応に当たっています。フィブリノゲンは15年ほど前まで、出産や手術時の出血止めとして岡山県では132ヵ所、香川県では72ヵ所の病院などで使われていた可能性があります。薬害を含む国内のC型肝炎ウイルス感染者は200万人いるといわれています。感染しても症状が出にくいため進行して肝臓がんなどになる事もあり、早期発見が欠かせません。岡山・香川では県庁に相談窓口を設置し、フィブリノゲンを使用した可能性のある医療機関に関する情報を提供しているほか、検査方法などについて市民からの相談を受け付けています。〔相談窓口〕岡山県は086・226・7340香川県は087・832・3303

地方議員が産廃処理場の不許可求め議員連盟
岡山県吉備中央町の産業廃棄物処理業者が町内に設置を求めている産廃処分場について吉備中央町など2市1町の議員が県に対して処分場の設置不許可を求める議員連絡会を設置することになりました。連絡会の設置を目指しているのは倉敷市・総社市吉備中央町の議員7人です。メンバーによりますと吉備中央町の業者が今年4月、町内に約100万トンの産廃を持ち込める処分場の設置申請を県に対して行いました。しかし、処理場の近くには飲料水などの水源があり、水が汚染される恐れがあるとして県に対して処理場の設置を許可しないよう求めています。処分場の計画地には3年前にも1度、今回、申請を行った人と同一の人物が処分場設置を認めるよう県に求めたものの、継続的に事業を行える能力がないとして不許可になっているということです。準備会では来月2日に設立総会を開き、年明けには県に対して申し入れを行いたいとしています。

詐欺の元坂出市職員、起訴事実認める
消耗品を購入したとしてうその公文書を作成し、公金をだまし取った坂出市の元職員の初公判が13日、高松地方裁判所で開かれ、被告は起訴事実を認めました。有印公文書偽造や詐欺などの罪に問われているのは坂出市常盤町の坂出市の元職員、矢野隆一被告(45)です。起訴状などによりますと矢野被告は坂出市下水道課の主事として勤務していた2001年8月、坂出市内の業者から事務消耗品を購入したとするうその公文書を作成し、市の公金約9万円をだまし取ったものです。高松地方裁判所で開かれた初公判で矢野被告は「間違いありません」と起訴事実を認めました。矢野被告は上司の印鑑を無断で使用し決済書類を作成するなどの手口で3年間に総額約660万円の公金を着服しており、検察がさらに余罪を追起訴する方針です。

日米共同訓練、市街地戦闘訓練を公開
岡山県奈義町の陸上自衛隊日本原演習場で13日、自衛隊とアメリカ海兵隊が市街地の戦闘を想定した訓練を行いました。この訓練は市街地でテロ攻撃などがあった場合などを想定して行われたものです。午前中の訓練は、沖縄県に駐留するアメリカの精鋭部隊、第31海兵機動展開隊の約60人が参加し、それを自衛隊が見学する形で行われました。訓練では敵の目をくらませるために大量の煙が出る手りゅう弾などが使われました。日本原演習場では、14日は実弾を使った射撃訓練が行われる予定です。

伊豫商事の役員ら詐欺で追起訴
岡山市の紙製品卸売会社・伊豫商事の役員が私文書を偽造し、金融機関から巨額の融資を受けた詐欺事件で、役員ら3人が、岡山地方裁判所に追起訴されました。起訴状によりますと、伊豫商事の代表取締役、大島敏昭被告(59)ら3人は、おととし8月以降、「全農」・「全国農業協同組合連合会」名義の債務保証書などを偽造し、東京都内の金融機関から融資金50億円をだまし取ったものです。3人は先月、別の金融機関から35億円をだまし取ったとして既に起訴されています。

岡山市で住宅火災
13日午後0時半ごろ、岡山市円山のタクシー運転手二宮保さん(48)の住宅で火事がありました。消防が約20分後に火を消し止めましたがこの火事で木造モルタル瓦ぶき2階建ての住宅の2階部分、約25平方メートルを焼きました。二宮さんは4人家族で、出火当時、家には入浴中の二宮さん1人がいましたが、逃げ出して無事でした。警察と消防で火事の原因を調べています。

岡山県内で火事相次ぐ
12日夜から13日未明にかけて岡山県内でマンションの一室などを焼く3件の火事が相次ぎました。12日午後9時過ぎ、岡山市春日町の「スターマンション」2階、平田英二さん(57)の部屋から煙が出ているのを近所の人が見つけ消防に通報しました。消防で消火活動に当たった結果床の一部とテーブルなど約3平方メートルを焼きました。この火事で平田さんがのどに軽いケガをし、病院で手当てを受けました。12日、午後9時半ごろには津山市北園町の縫製会社、津山ファンデーションの寮から火が出ていると近所の人から消防に通報がありました。消防車が出て消火活動に当たった結果火は25分後に消し止められました。この火事で2階の一室、約3平方メートルを焼きました。寮にはベトナム人の女性9人がいましたが、逃げ出して無事でした。警察と消防で今朝から現場検証をして出火原因を調べています。一方、津山市小田中では13日午前2時半ごろ空き家の近くにあったゴミなどが燃えているのを通りがかったトラックの運転手が見つけ警察に通報しました。運転手ら2人が水をかけて火はすぐに消し止められました。空き家の所有者によりますとこの建物では8年ほど前まで布団用の綿を製造していましたが現在は使われていないため人の出入りはなく、普段、火の気は無いということです。警察が不審火の可能性もあるとみて調べを進めています。

司法判断で実施、金剛山歌劇団公演無事終了
岡山市の岡山シンフォニーホールが、会場の使用を認めなかったことで問題となった朝鮮総連系歌劇団の公演が12日開かれましたが、大きな混乱はなく無事終了しました。この問題は、岡山シンフォニーホールが「公演を妨害する活動などで市民に不安を与える」などの理由で、歌劇団の会場使用を認めなかったものです。裁判所がこの決定の取り消しを命じたため、公演が実現しました。公演には主催者の発表で約1400人が訪れ、約2時間にわたって民族音楽の演奏などを楽しんでいました。一方、会場の外では警察官約130人が警戒に当たる中、公演の中止を求める右翼団体の街宣活動が続けられましたが、大きなトラブルはなかったということです。

倉敷市でタイヤセーフティーセミナー
タイヤについての知識を深め、交通安全意識を高めてもらおうと主婦らを対象にした講習会が13日、倉敷市で開かれました。このセミナーは倉敷自動車教習所が毎年開いているものです。会場には小さな子供を持つ母親35人が集まりました。タイヤメーカーの社員からタイヤの小さなヒビや傷などがスリップ事故などにつながる事などが説明されました。その上で、月に一度はタイヤの点検を行うよう呼びかけていました。会場の一角にはチャイルドシートを使用しない場合の危険性を学ぶコーナーなども設けられ、参加した母親たちは日頃なかなかできない体験を通じて、交通安全意識を高めていました。