 | かぐや“地球の出”を撮影 月探査衛星「かぐや」が撮影したのは、月の地平線から昇る地球、いわゆる「地球の出」と、地平線に沈む「地球の入り」の2種類です。今月7日、かぐやに搭載したNHKのハイビジョンカメラで撮影しました。「地球の出」は、かぐやが月の北極を裏側から表側に飛行中に撮影され、クレーターで覆われた月面からゆっくりと昇ってくる地球の姿を鮮明な映像でとらえました。40ミリの広角レンズで撮影しているため、月から38万キロ離れた地球はかなり小さなサイズですが、青く輝く地球が暗黒の宇宙の中にほぼ全景にわたって浮かび上がっています。「地球の入り」の映像は望遠レンズでの撮影で、「地球の出」に比べて見かけの地球の大きさが4倍近くあります。高精細なハイビジョンでとらえた地球は、ところどころ白い雲がかかっていますが、38万キロのかなたからでもオーストラリア大陸やインドなどを見分けることができます。月から見た地球の映像はアポロ宇宙船も撮影していますが、これほど鮮明に地球をとらえたのは初めてです。国立天文台の渡部潤一准教授は「色のない月と青い地球の対比は、かけがえのない地球のすばらしさをあらためて感じさせてくれる」と話しています。   | 11月13日 19時29分 |
|  |  | かぐや“地球の出”を撮影 11月13日 19時29分
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