地球シミュレータ運用停止へ
「地球シミュレータ」は5年前、国が横浜市の研究施設におよそ600億円かけて完成させたスーパーコンピューターで、完成から2年の間、世界最高の処理速度を誇り、温暖化など地球環境の変化の様子をさまざまなデータに基づいて予測してきました。しかし、電気代だけでも1年に5億円かかるなど、年間の維持費用が50億円と高額なことに加えて、技術の進歩に伴い、格段に安いコンピューターで同じ程度の能力を実現できることから「地球シミュレータ」は来年度いっぱいで運用が停止され、廃棄される見通しになりました。現在、行われている研究は、新たに導入される別のコンピューターシステムに切り替えられるということです。「地球シミュレータ」を所管する独立行政法人「海洋研究開発機構」の満澤巨彦グループリーダーは、「計算機の進歩は非常に速く、5年たつとどんどんよい物が出てくる。現在かかっている運用経費を使えば、より性能のよいコンピューターを導入することができるので、地球シミュレータの運用を停止することに決めた」と話しています。 |
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