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堺の病院職員、全盲患者を公園に置き去り◆引き取り拒否され 堺市北区の総合病院「新金岡豊川総合病院」の職員4人が9月、糖尿病で入院中だった全盲の患者男性(63)を車で病院から連れ出し、大阪市西成区の公園に置き去りにしていたことがわかり、大阪府警西成署は保護責任者遺棄容疑で職員ら病院関係者から事情聴取している。 この問題で、堺市保健所は、同病院に対し、先月末、職員の監督を怠ったとして、医療法に基づき行政指導した。 同署などによると、職員らは、男性に退院許可が出たため、9月21日午後1時ごろ、車に乗せて大阪市住吉区内の知人女性宅を訪問。しかし、男性の引き取りを断られ、同2時ごろ、男性を西成区内の公園で降ろして放置したという。 職員らは、放置後、匿名で119番通報。数分後に救急隊員が駆けつけ、男性を保護したため、無事だった。 同署の調べに対し、職員は事実関係を認め、「男性は治療の術(すべ)がなく、退院許可が出た。公園の近くに別の病院があり、ここなら置き去りにしても大丈夫だと思った」などと話しているという。 病院側によると、男性は7年前から入院していたが、約2年半前から治療費などの支払いが滞り、トラブルになっていたという。 新金岡豊川総合病院は「あってはならないことで、申し訳ない。なぜ、職員がこんなことをしたのかわからない。病院側から指示したわけではない」としている。 同病院は1983年に設立。内科、外科、小児科、眼科などがあり、病床数183床。 保護責任者遺棄罪は、刑法218条で「幼年者を保護する責任のある者が(幼年者を)遺棄し、または生存に必要な保護をしなかったときは3月以上5年以下の懲役」と規定されている。自活能力のない長男に約1か月間食事を与えず、放置したとして、熊本県警が今年4月に母親を逮捕したケースなどがある。 (2007年11月13日 読売新聞)
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