“自虐的な”悲観論で自らの評価を下げているメディア
今回は「マスメディアの現状と未来」についてお話ししたいと思います。 広告・マーケティング業界の人たちが集まると、「必ず」と言っていいほど「これからのマスメディアはどうなっていくのか」という話題になります。 ネットの普及に加えて、携帯電話などのモバイル機器をメディアとして利用する時間が増えている中で、消費者がマスメディアと接触する時間が減っているのは、どの調査結果を見ても明らかです。しかし、だからと言って、マスメディアが急激に衰退し、ネットやモバイルがメディアとして、既存のマスメディアに取って代わる存在になる、とは私には思えないのです。 我々のようにマーケティングの業界にいる人間にとって、情報をどう消費者に伝えるかは最も重要なテーマです。そして、どのメディアをどう組み合わせていけば効率よく伝えることができるのか、試行錯誤を日々繰り返しています。そこで感じるのは、いかにマスメディアが消費者に対して強い影響力を持っているかということなのです。 マスに依存する日本のネットメディア日本のネットメディアコンテンツの多くは、マスメデメディアで扱ったコンテンツの2次利用や、それを一部加工したものです。 これだけ普及しているブログなどのCGM (Consumer Generated Media)こそ「個人メディアであり、ネットありきのコンテンツではないか」という意見はあります。が、ブログの内容をよく観察してみると、そこで触れられているトピックスの多くは、ブロガーが、マスメディアから得た情報そのものや、マスメディア経由でなければ得られない情報に何らか関係あるものです。 今話題のYouTubeにしても、テレビのコンテンツを2次利用しているものも少なくありません。ヤフーなどのネットポータルのニュースも多くは新聞のニュースの転用です。もし、今日現在マスメディアが突然無くなってしまったら、きっと日本のネット世界は機能停止してしまうでしょう。 我々がPRプランを作る際にもまず、マスメディアに情報を露出させることがファーストステップです。そこから、ネットへの波及を狙います。数あるネットメディアに直接アプローチするよりも、新聞の全国紙などに掲載されれば、かなりの確率で、ネットに情報が自動的に流れていきます。 次ページ以降は「NBonline会員」(無料)の方および「NBonlineプレミアム」(日経ビジネス読者限定サービス)の会員の方のみお読みいただけます。ご登録(無料)やログインの方法は次ページをご覧ください。 |
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