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(移行)
http://d.hatena.ne.jp/laylain/20030606#1054838815
純愛美少女ゲームの二十則
すべてのヒロインは少しも隠すことなくプレイヤに示されなければならない。
作中でキャラが展開する物語以外に、制作者はドラマCDなどで外伝を提供しなければならない。
作中に恋愛趣味以外の要素を取り入れてはならない。
制作者がラスボスだったというオチはいけない。
偶然のフラグや制作者の都合によって物語を尻切れトンボにしてはいけない。
必ず男らしい役目を務める主人公が登場し、その主人公の行動によって物語が進行しなければならない。
成人向けが望ましい。それより軽いエロでは長いゲームをプレイさせる力が生じない。
降霊術、テレパシー、前世、幽霊などの非科学的手法や奇跡などによって物語が完結するのが望ましい。
主人公は一人が良い。そうでないと、プレイヤは自分でないキャラを操作しているように感じて、感情移入できない
メインヒロインは相当重要な最初からの登場キャラの一人でなくてはならない。
脇役などプレイヤが最初からメインとみなしていないキャラにもエンドがあるべきである。
何人のヒロインがでてきても、一つのシナリオでは一人と結ばれるのが望ましい。
ハーレムエンドなど、複数ヒロインの同時攻略は避けるべきである。
エッチも恋愛過程も、純愛的妄想的でなくてはならない。一般人による現実の体験談を導入してはならない。
ルートが決定した後で、プレイヤがバックログの前の方を読み返したみた時、なるほどこの選択肢で分岐するんだ、ここで別の選択肢を選べば他のルートに行くことができたのだ、と思わせるようにシナリオは管理されなければならない。
雰囲気やヒロインの性格描写などは、妄想的興味を妨げない程度に留めるべきである。変なリアルさが入ってはいけない。
その筋によく精通しているような女たらしを主人公とするのは避けるべきである。セックスなどやりそうもない純朴なヒロインがメインであるのが望ましい。
ヒロインが死んで復活しないというオチでプレイヤを失望させてはいけない。
物語は非社会的なものが望ましい。
次に挙げるようないかにも非純愛的な手法は避けるべきである。
メインヒロインは、物語の冒頭、初期の段階から登場していなくてはならない。
超自然的要素や魔術的要素を持ち込んで「奇跡」と称し、物語を完結させるのが好ましい。
存在を推測することが可能なら、隠しキャラや隠しエンドは一つだけ許される。
科学上未確定の現象や、少々難解な説明を要するシナリオやガジェットは、適度に使うのが望ましい。
男の親友を重要な役割で登場させるべきである。
偶然のフラグやセーブデータのダウンロードによって物語が展開されてはいけない。
主人公自身がヒロインであってはならない。
プレイヤが感情移入できない選択肢によって物語が展開してはならない。
シナリオライタは彼自身の妄想をすべてプレイヤに知らせるべきである。そして、その妄想は平均的なプレイヤの妄想をわずかに上回っていなくてはならない。
ザッピングや三人称による感情移入の疎外は、必要性がある場合を除いて導入してはならない。