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【愛知】

日泰寺で幻想的な雅楽の調べ タイと修好120年記念

2007年11月13日

日タイ修好120周年記念コンサートで雅楽の調べを響かせる東儀秀樹さん=名古屋市千種区の覚王山日泰寺で

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 日本とタイの修好120周年を記念して、日タイ親善大使を務める雅楽師・東儀秀樹さんのコンサートが11日、名古屋市千種区の覚王山日泰寺で開かれた。

 タイから分骨された釈迦(しゃか)の「御真骨」を安置している日泰寺のおひざ元、城山・覚王山地区魅力アップ事業実行委が企画、120周年記念事業として国の草の根助成認定を受け、東儀さんを招いて実現した。

 東儀さんは、母親が奈良時代から雅楽を世襲してきた家系で、商社マンだった父親の転勤で幼年時代をバンコクで過ごすなど、タイを「第2の故郷」としており、両国の文化を結ぶ親善大使に任命された。今月6日にはバンコクの寺院でも雅楽を演奏した。

 コンサートでは「越天楽幻想曲」、「三ツ星」などを演奏、アンコールではタイのプミポン国王が自ら作曲した「フォーリングレイン」も奏でた。笙(しょう)、竜笛、篳篥(ひちりき)といった雅楽器の説明や、自身とタイのかかわりなどのトークも交え約1時間、駐日タイ大使ら約350人の聴衆は幻想的で伸びやかな調べに魅了されていた。

 

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