民主党の平田健二参院幹事長は十三日午後の記者会見で、参院に送付された新テロ対策特別措置法案について「否決はまた衆院に戻すことだ。もともと私たちは法案に反対だから廃案にするのが一番良い」と述べ、十二月十五日の会期末までに参院で採決せず、審議未了による廃案を目指す考えを明らかにした。
与党は、与野党逆転の参院で対テロ新法案が否決された場合、衆院での再議決を視野に入れており、こうした動きをけん制する発言とみられる。
平田氏は、イラクで活動する航空自衛隊を即時撤退させるため民主党が参院に提出した「イラク復興支援特別措置法廃止法案」の審議を優先すべきだと指摘。その上で、首相訪米などの日程を踏まえ「今月中に対テロ新法案の審議に入る状況にない」と強調した。
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