宇都宮放送局

2007年11月13日 17時13分更新

産科小児科医奨学制度PRへ


栃木県は、産科や小児科の医師として県内の病院に一定期間勤務すると返済が免除される奨学金制度への応募者が出ていないことから、今後全国の大学に向けて制度のPRを進めることになりました。

この奨学金制度は不足が深刻化している産科や小児科の医師を確保するために、全国の大学の医学部に在籍する学生を対象に栃木県が来年度から始めるものです。
貸与する金額は、学生1人あたり入学金として100万円、授業料として年に300万円となっていて、貸与された年数の1点5倍の期間、栃木県が指定する病院に産科医や小児科医として勤務すれば、返済が免除されます。
栃木県は、来年度は5人程度を定員として今月1日から奨学金の募集を始めましたが、これまでに問い合わせが数件あっただけで、申し込みは1件もないということです。
このため栃木県では奨学金の制度について説明するパンフレットを1200部作成し、医学部がある全国の80あまりの大学に送るなど奨学金のPRをさらに進めることにしています。
奨学金の申し込みは来年4月まで受け付けているということで、県では「たくさんの学生にこの制度を利用してもらい、県内の産科や小児科の医師を増やしたい」と話しています。