福田康夫首相は8日付の福田内閣メールマガジンで、小沢一郎民主党代表との党首会談に触れた。読者から「内容が国民に知らされなければ意味がない」などの「密室批判」が寄せられたことを紹介し、「政策実現に必要な体制を議論するには、建前抜きで本音の話し合いを行う場があってもいいのではないか」と理解を求めた。
首相は「公開の場での議論が民主主義の基本」と断ったうえで、「公開の場でお互いが自分たちの主張を繰り返すだけでは何も決まらない」と指摘。「与党と民主党で、『政策協議の場』を作る方法なども含め、国民から理解が得られる枠組みを検討していかなければならない」と記した。
町村信孝官房長官も8日の会見で、今後の民主党との関係について「必要な政策協議をしていくことまで否定されないと受け止めている」と述べた。【坂口裕彦】
毎日新聞 2007年11月9日 東京朝刊