劇団四季 SHIKI THEATRE COMPANY サイトマップ
検索
200字コメント クローズアップ ステージガイド シアター ファミリー 四季の会 チケット
クローズアップ
「週刊新潮」の報道について
BACK | Q1 | Q2 | Q3 | Q4 | Q5 |  
(質問5)
さらに、韓国での「ライオンキング」公演が来る10月末で終わりましたが、これは予定通りの期日なのでしょうか。1年間の公演を通したバランスシートについてお教えください。

(劇団四季からの回答)
劇団四季にとって韓国で初めての商業公演でしたので、初めから赤字を覚悟しておりました。最も大切なのは、かの地で1年間のロングランを実現することでした。初めは反発もありましたが、1年後には四季を受け入れ、所期の目的は達成しました。
韓国の報道機関(在韓日本マスコミ支局を含む)や関係者に配布した資料をご覧ください。
KLK千秋楽にあたって──

『ライオンキング』韓国公演は、本日、10月28日に無事千秋楽を迎えることができました。
この公演は、大韓民国初の「オープンラン」形式のプロダクションであり、12ヶ月間・330回という結果を記録し終了いたしました。総制作費は、177億5千万ウォン(約22億7千万円)。これに対して興行収入は140億8千万ウォン(約18億円)でした。従って36億ウォン(約4億7千万円)の赤字で幕を閉じました。あと6万枚(月毎5千枚)の集客増がはかれれば、損益分岐点を越えることになりました。

(韓日両国で製作に当られる方々のために、大型作品を1年間ロングランしたケースとして「収支細目」を公表させていただきました。今後の御参考にしてください)
今回のプロジェクトは赤字となりましたが、ソウルでの『ライオンキング』が、22万人の観客の皆様に楽しんでいただけたことは、意義深いものと考えております。劇団四季は、これからもよりクオリティの高い公演を韓国のお客様にご覧いただけるよう努力してまいります。

1994年、我々はアンドリュー・ロイド=ウェバー作曲の『ジーザス・クライスト=スーパースター』を国立中央劇場にて上演いたしました。『日本文化通信史』事業の一環として、戦後初の日本語による5回の演劇公演でした。それ以来、四季で勉強したいという若い韓国人俳優が増えて、その要望に応えるため、この数年の間に百人の人々を養成して参りました。
今後の大韓民国内での活動といたしましては、若干の時を経た後、観劇御希望の強い『ジーザス』の再演、四季オリジナルミュージカル『夢から醒めた夢』『ユタと不思議な仲間たち』の上演などを企画します。そしていずれは今回のような大型作品を手がけていくことも考えております。又、その際、韓国のプロデューサーの方との合同方式の製作も検討しております。
今後とも韓国内での劇団四季の活動をご支援くださいますようお願いいたします。
四季株式会社 専務取締役 ソウル公演総合プロデューサー
田 中 浩 一
全ての興行収支を明らかにしましたが、こうした四季の態度に、現地のマスコミから次のような反応も出ています。
韓国経済 2007年10月29日 <ライオンキング>の透明な会計

日本の劇団四季のミュージカル<ライオンキング>、その最後の公演があった28日は、他のミュージカルの千秋楽とは一風変わった光景が広がった。
客席のところどころで四季の関係者と思われる人たちが泣いていたり、舞台の上の俳優も涙ぐんで言葉が途絶えたりもした。
一緒に見ていたミュージカル担当記者は、彼らが韓国ミュージカルの製作者から受けた‘縄張り意識から来た批判’による様々な苦難苦労をその涙と共に流していたことが分かった。そして、一方では韓国ミュージカルが、国内の市場を守り抜いたとの妙な勝利の感覚も覚えた。
しかし、終演後四季側は、思ってもいなかった資料を配った。
四季が、2006年4月韓国で<ライオンキング>の制作に入ったときから千秋楽を迎えるまでの‘損益計算書’である。
その‘損益計算書’では、総製作費約177億ウォン、興行収益140億7千万ウォンでおよそ36億ウォンの赤字が出たとの事実がきめ細かく書いてあった。
韓国のどのミュージカル企画者も配ったことのない資料という点で、記者たちも驚いた。
売上のふかしに躍起になっている韓国のミュージカル界の慣行を勘案してみれば、30億ウォンを超える赤字が出た作品の損益計算書を公開したことは、新鮮な衝撃であった。
この間ミュージカル<オペラの怪人><キャッツ><アイラブユー><プロヂューサー>の制作者として有名なソルアンドカンパニーのソル代表にあった。
韓国ミュージカル界でもっとも影響力のある人とされるソル代表は、自分がそんな評価を受けている理由として'会計を透明にしたからだ'と分析している。
彼は"韓国のミュージカルがさらに発展するためには、大規模の投資を受けて '産業化'されるべきだが、いまだに公演界では投資家の信頼を受けられる会計帳簿を公開するところがほとんどない"と述べた。
日本の公演市場の60%を占めている四季は、去年韓国に進出した際、韓国の製作者の厳しい反発にあった。
四季が、韓国舞台で長期公演をする過程で'文化侵略'が起こるという理由での反発だった。
しかし、それから1年半が経ったいま、韓国の公演界が直面しているのは、'文化侵略'ではなく、'不透明な会計'という内部の敵ではなかろうか。

──朴・シンヨン文化部記者

確かに赤字にはなりましたが、韓国での活動に足がかりを作ることが出来ました。既に来年の公演についての計画が進行中です。

追記 ご指摘にはありませんが、最近の四季の経営状況についてお知らせいたします。

2005年度 当期純利益 29億5千8百万円
2006年度   〃   12億7千7百万円
2007年度   〃   20億1千0百万円(予想)

今年も例年通りで、ほぼ問題ない収支となりそうです。
BACK | Q1 | Q2 | Q3 | Q4 | Q5 |  
トップページに戻る
『当サイトの内容一切の無断転載、使用を禁じます。』
当サイトへのお問い合わせは、サポート窓口:support@shiki.gr.jpまでお寄せください。
Copyright 2000-2007 SHIKI THEATRE COMPANY.