2007/11/12(月) 05:58:34 [書籍紹介]

 
日本よ、「歴史力」を磨け

20071112001
みなさま、ご一読を
 ご存知の読者は多くおられることと思う。櫻井よしこ氏の「日本よ、勁き国となれ」とともに紹介したく考えていた一冊である。読者から教えていただいた講演(動画)情報の紹介とともに、同書籍を短稿にあらためて紹介する。博士の独り言/写真は講演する櫻井よしこ氏
動画
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日本よ、「歴史力」を磨け―「現代史」の呪縛を解く

20071112002
櫻井よしこ著
単行本: 299ページ
出版社: 文藝春秋 (2007/09)
ISBN-10: 416369420X
ISBN-13: 978-4163694207
発売日: 2007/09
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櫻井よしこ氏の講演より

 読者より櫻井よしこ氏の講演(動画)をお示しいただき、感謝する。本年(2007年)10月8日に浜松市において開かれた「城内実後援会シンポジウム」における講演である。長文となるため、短稿で紹介する箇所は、「歴史を学ぶこと」について、櫻井氏が話された、講演冒頭の要点に限らせていただくことをあらかじめご了承いただきたい。

(以下、櫻井よしこ氏の講演より抜粋引用)
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 (前略)お隣の中国は、今、微笑外交に転じております。けれども、中国の日本に対する基本的戦略というのは、アジア地域において、何が何でも中国がトップでなければならない。日本の頭を抑えなければならない、というものであります。1998年。約9年前に、非常に興味深い、中国共産党の日本分析の書類が作られました。その時(は)、江沢民国家主席が、日本に来られた年でございます。江沢民さんが日本に来られた年でありました。江沢民さんが日本に来るにあたって、この国(日本)とどのように付き合っていったら良いのか、そのための分析でございました。その中で、重要なことが2つ書かれてあります。

 1つ、日本はもはや政治大国にはなり得ない。政治大国にはなり得ないということは、どういうことでございましょうか。人間に譬(たと)えていえば、「あたなは未来永劫すねかじりなのよ」。「自分自身で自立して独立して、自分の人生を自分の力で切り拓(ひら)く、頭も力も無いのですよ」。「いつも誰かに頼っていなければ、存在できないのが、あなたですよ」。「役立たず」。

 戦後の日本は、ずっとアメリカに頼って来ました。国家の生命線である安全保障も、外交も、ずっと頼って来ました。青白い官僚たちが集まっている外務省。何の役にも立たない。その中で、城内さんだけが頑張って来たんでしょう。

 もう1つ、中国は、しかし、「それでも日本は経済大国である。技術大国である」。この日本を中国のために活用することが、中国の国益に資するのである、と書かれていました。だからこそ、日本をコントロールしなければならない。コントロールする道は2つ有ると書いてあります。1つ、アメリカを介して影響を与えることである。2つ、日本の国柄を活用することである。

 みなさま方、10秒間、自分の旨の中で考えてみてください。日本の国柄とは何でありましょうか。中国は、日本の国柄を利用すれば、日本をコントロールできると書きました。それは一体、どういうことでしょう。

 この報告書の中に、はっきりと答えが書かれています。中国共産党幹部会では、こう定義付けられました。「日本は、圧(お)せば引く国である。圧す時に、口実として使えるものは、歴史認識である」。つまり、日本人は、自分の国の歴史も知らない。知らない上に、戦後、ひたすら「日本は悪かったという、戦後体制的な価値観の中に沈み込んでいる。だから、それを利用すれば、必ず日本は引く。圧せば引く。叩(たた)けば蹲(うずくま)る。こうして日本を支配することが出来る。だから、それを利用すればよいと書いてあります。

 さて、私たちの国は、未来永劫、圧されて引いて、叩(たた)かれて蹲(うずくま)る国家で良いのか。そんなはずはありませんね。私たちの国は、胸を張って自分の道を生きていくことが出来る、立派な国であるはずです。確かに、私たちは戦争をいたしました、敗れました。しかし、戦争というのは、日本だけが悪くて始まったものではありません。そこをきちんと学ぶのが、歴史を学ぶということであります。

 そして、真の保守というのは、右のファシズムにも、左のファシズムにも屈することなく、自らを信じて、自らの頭で考えて、自らの信念を貫く。国内においては、個人の言論の自由。政治信条の自由というものを最大限に尊重する。人間の自由を本当に尊びながら、きちんとした国家を作っていくというのが、私は真の保守主義者であると考えています。そのためにも、中国が、考えているような、戦後の歴史観に染まった日本で在り続けてはならない。中国が考えているような、その歴史観を衝けば、必ず日本は言い訳もなにもしないで、一歩も二歩も後退して、中国の前にひざを屈するというような、国家であってはならない。

(以上、引用)
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【筆者記】

 櫻井氏が語られ、書かれる事柄は、特別な思想では無く、また、特殊な政治認識を説かれるものでも無い。通常の主権国家の国民が、国とその将来に向けた国作り対する基本的な認識。その中で、ごく自然に持って良い発想、考え方、そして、希望であると筆者は認識している。日本が「戦後の歴史観(戦後に造られた自虐史観)」から脱し、自立国家としての道を歩むべき、と筆者もまた国民の1人としてその重要性を痛感する。

 日本という主権国家の国民として毅然とすることが、“中国との関係を悪くする”ことになると。そうした政治家の声を時折耳にする。では、「中国」に何でも従うことが“関係を良くする”のかといえばさにあらず。同国の微笑外交の本質を知れば、なおさらそうは思えない。それら負の発想こそが、不幸にも戦後、多くの人が染め込まれた「自虐史観」の残渣(ざんさ)であり、「中国」が意図する教育の産物だったのではないか。それらに気づくべきではないか、と筆者は思う次第である。
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