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メード姿でアキバを掃除 背後に深刻な危機感…

11月11日14時45分配信 産経新聞


メード姿でアキバを掃除 背後に深刻な危機感…

Sankei Web

 メード喫茶発祥の地として知られる東京・秋葉原。JR秋葉原駅周辺で最近、掃除をしているメードの姿が目立つ。彼女らはメード喫茶の従業員ではなく、メード服レンタル店の客なのだという。あらゆる分野のサービス業にメードが進出したことで「メードの存在価値が下がり、産業が崩壊するのでは」と危機感を募らせた関係者が始めた取り組みだ。(安岡一成)
 ほうきを手に、メード服姿でJR秋葉原駅前に現れた塩月菜穂美さん(21)と岩富祥子さん(22)。「なりきりセット」を90分3000円でレンタルする「プリマドール」の一見さん。レンタルする際、「駅前を10分間掃除すれば500円返金」と聞き、挑戦することにしたのだ。
 始めると、通行人の中年女性たちが2人に「お掃除ありがとう」などと声をかけ、写真を撮り始めた。2人に感想をたずねると「思ったよりゴミが多く、私たちの手できれいになってうれしい。通行人は気にならなかった」と喜んでいた。
 メード姿の女性ならそこらじゅうにいる秋葉原で、掃除をする姿が写真を撮るほど新鮮に映ったのはなぜだろうか。
 「奉仕というメード本来の姿を通行人に見てもらうことで、メードというものを見直してほしいんです。500円はアキバにご奉仕してくれたお礼です」。同店マネジャーの飯塚美和さん(39)は「掃除で返金」サービスを始めた理由をこう説明する。
 平成13年に秋葉原にメード喫茶が初めてオープンして以降、関連店の数は17年6月には15だったのが1年後には47、今年は58と増加。整体・マッサージ、バー、美容室、カラオケなどの業種にも進出する一方、店外デートができたり自宅に派遣したりなどの店まで登場した。
 「お客さんがよく風俗店と間違えて入ってくるんです。セクハラも多いし…」と続ける飯塚さん。遠くから見守り、わずかな会話を交わすだけだった当初からいえば、メードと客との距離はぐっと近づいた。半面、軽く見られるようになったという。
 実際、メード女性に対するストーカー行為が頻発しており、今年3月には秋葉原のメード店員が狙われる強制わいせつ事件まで発生した。
 「こうなると、ブームが終わればメード産業は崩壊してしまいます。メード服や奉仕精神にあこがれてこの世界に入ってくる女の子を守りたい」という飯塚さん。同店に企画を持ち込んだ秋葉原の観光広告会社「アキバ・ドットコム」のチーフコーディネーター、鈴木禎さん(39)も「メードさんがんばってるんだなって少しでも思ってもらえたら、見方が変わってくるかもしれないですね」。
 現在、客の3、4割を占める女子学生のほとんどが進んで掃除をするという。飯塚さんは「この取り組みを見て、客とメードのいい関係につながれば。メードも客もともに楽しめるのが理想ですから」と話している。

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最終更新:11月11日14時45分

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