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県教組:「文民統制に疑問符」 大分市で教研集会、姜尚中さん招き開会 /大分

 県教組57次(高教組55次)の教育研究県集会が10日、大分市で始まった。大分南高での全体会では姜尚中・東大大学院教授が「東北アジアの平和と日本の進路」の題で講演。約1500人が憲法改正や徴兵制の問題を考えた。

 姜さんは「歴史には大きな転換点があり、その時に選択した体制が国の将来を決める」と力説。国民投票法が施行され、憲法改正が可能になる3年後が、転換点に当たることを示唆した。改正された場合、自衛隊の人員の少なさなどを背景に、徴兵制が敷かれる可能性にも言及。金大中事件の全容解明が韓国側の手でなされたことなどを例に「日本は国民が知るべき事実が明らかにされていない」。軍をコントロールできる民主主義の力量に疑問符を付けた。

 北朝鮮問題では「ここ数年の、“朝鮮征伐”とでも言うべき日本国内の雰囲気を憂える」とした上で、北朝鮮の国情については「(全体主義の)戦前を経験している日本が一番良く分かっているのではないか」と指摘。有事を避けるため、万難を排して国交正常化する必要性を訴えた。

 集会は午後、全体会に移行。舟越耿一・長崎大教授らの「平和教育」など24の分科会に分かれ、議論を進めた。11日が最終日。【梅山崇】

毎日新聞 2007年11月11日

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