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掟10カ条の紙発見、「仲間の妻見るな」など マフィア

2007.11.09
Web posted at:  20:37  JST
- CNN/AP

ローマ――イタリア西部シチリア島のパレルモ近くで5日、犯罪組織マフィアの「首領会合」を急襲、マフィアの最高実力者の座を狙っていたといわれる大物ボスのサルバトーレ・ロピッコロ容疑者(65)を逮捕した事件で、同国警察は8日、捜索した民家で「掟(おきて)10カ条」が書かれた紙片を発見したと述べた。

マフィア組織の運営方法などについて暗号化された文書の中に含まれていたもので、掟はタイプライター文字で並べられていた。地元紙によると、「仲間の妻を見るな」「自分の妻を尊敬しろ」「妻が出産の間際にあっても、行動の命令には従え」などが含まれていた。

「他人や他の一家のものである金は保持するな」ともあった。「品行が悪く、道徳的な価値をないがしろにする人間は組織に入れない」とも述べていた。

マフィアは、死で罪も償うなどの厳しい掟が有名だが、文書化された組織の戒律が見付かるのは珍しい。

ロピッコロ容疑者は、パレルモのマフィアを仕切っていた。殺人罪などで終身刑の判決を受けたが1993年以来、逃亡、潜伏生活を送っていた。同じく終身刑判決を受け逃げていた容疑者の息子、地方のボス2人も一緒に逮捕されていた。

伊治安当局は昨年4月、42年間以上逃亡してきた大ボスのベルナルド・プロベンツァーノ被告を逮捕、ロピッコロ容疑者はこの跡目を狙っていたとされる。

国営テレビによると、捜査当局は過去2カ月間、同容疑者が他のボスと接触する場所として使っていた村の民家を監視、逮捕につなげていた。




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