6日午後1時ごろ、東京都豊島区のＪＲ池袋駅東口の歩道で、男女2人が血を流して倒れているとの110番通報があった。女性は全身を強く打って約1時間後に死亡し、男性も意識不明の重体。警視庁池袋署は歩道に面した商業施設「池袋パルコ」（8階建て）の屋上から女性が飛び降り、歩道を歩いていた男性が巻き込まれたとみている。

　調べによると、死亡したのは練馬区の無職女性（25）で、男性は千葉県に住む会社員（38）。パルコの屋上を1人で歩く女性の姿が防犯ビデオに映っており、屋上のフェンスのそばには女性のものとみられるスニーカーがそろえて置いてあった。

　同署は女性が屋上に出るドアの鍵のプラスチックカバーを壊し、高さ3メートル以上のフェンスを乗り越えて飛び降りたとみている。

　現場はＪＲの改札に通じる出入り口に近く、人通りの多い歩道。発生当時も乗降客や買い物客が多数いたとみられる。近くを歩いていた男性（21）は「昼夜を問わずいつも混雑する場所。突然、人が落ちてきたらよけられない」と話していた。(01:38)