DJ OZMA(年齢未公表)が10日、中国・上海市のクラブ ロジャムで中国での初ライブを行い、昨年のNHK紅白歌合戦で物議を醸した“裸のボディースーツ”を封印した。このライブが中国でのスタートと位置づけるOZMAが「裸のボディースーツへの反応が読めない」と苦慮した結果で、スーツ着用が定番の「アゲ♂アゲ♂EVERY☆騎士」を男子はパンツ1丁、女子は水着で披露した。また、因縁の紅白には演出家での参加を訴えた。
文化の違いに、さすがのOZMAも慎重にならざるを得なかった。「(中国は)ここがスタート。ギリギリのバカバカしさを伝えられたらいいけど。受ける誤解が大きいのが怖い」-。アジアでは台湾、韓国に続く初の中国公演で、OZMAは定番の“裸のボディースーツ”披露を断念した。
スーツ着用曲「アゲ♂アゲ♂EVERY☆騎士」はOZMAと8人の男性ダンサーが、きのこをあしらったポップなパンツだけで、女性ダンサー5人がビキニの水着で踊る演出に変更。パンツ1丁の姿には「(中国の)公安、上等じゃねえか」と言い張ったが、裸に見えてしまうあのスーツだけは自重した。
ギリギリのパフォーマンスが売りのOZMAだが、らしからぬ行動に「今回のライブは名刺を渡しに来た気分。最後までアゲ♂アゲ♂で東京のヤツのテンションは異常だと思わせたい。これをキッカケに来年の北京五輪を経て、2年後に昨年の(紅白の)ようなパフォーマンスができるようになれば」と説明。
ステージでは「ニイハオ(こんにちは)」「ウォー・アイ・ニー(愛してるよ)」「ビャオテン(可愛いね)」と“おとなしく”、1000人の観衆を前にスピーディーでダンサブルに全12曲を披露した。
昨年、このスーツで騒動を巻き起こした紅白だが、NHKからは現在、出演オファーはない。「スーツは意外とブラウン管を通して見るとリアルすぎた」と振り返ったが、参加には虎視眈々(たんたん)。「紅白が面白くないのは分かっている。スタイルがおかしいよ。出演するのはまずいんで、ぜひ演出家として使ってもらいたい」と怪気炎を上げ、「視聴率上げてみせます」と言い放っていた。