日々是チナヲチ。
素人による中国観察。web上で集めたニュースに出鱈目な解釈を加えます。本当は支×ヲチにしたかったけど自粛。





 いやーこれだから株は怖いのです。……ああ、リスク自分持ちというのを肌でわかっていない「股民」が怖いというべきでしょうか。

 「股民」とは個人投資家のことですが、ここでは投機目的の個人投資家という狭義の「股民」を指すことにします。A株の方です。

 「股民」は暴落すると逆ギレします。今年5月末の暴落日にはデモも発生したとか。

 でもその後持ち直したのでつい最近までは機嫌が良かったんです。特に先月半ばくらいまでは。

 「十七大」(中国共産党第17回党大会、10月15日開幕)という5年に1度の一大政治イベントがあるから暴落なんて縁起の悪いことはあるまい、当局が必死でそれを防ぐだろう、というお国柄を反映した独特の根拠に頼って強気一辺倒。

 正にその通りで、乱高下しつつも右肩上がり。そして「十七大」開幕日の前後あたりで上海証券取引所の株価指数はついに6000の大台に乗りました。

 ところがです。ほどなく揉み合いながらも続落、続落、続落という「股民」たちにとって意外な展開となり、昨日(11月9日)はドーンと落ちて上海株価指数は5315.54に。

「これじゃ去年の水準じゃないか」

「おれたちの一年間を無駄にするというのか」

 ……などと、「股民」たちの逆ギレが始まっているところです。香港の最大手紙『蘋果日報』の記者が昨日、大手ポータル「捜狐」の関連板をチェックしたところ怒りと怨嗟に満ちたタイトルのスレッドがずらーり。





 怒りと怨嗟を超越してしまっているものもありました。下の写真、

「『十七大』は共産党が亡党、亡国へと踏み出す初めの一歩だ」

 という素敵に反革命なタイトルのスレッドです。金融→株式→上海株価指数とたどった先にこんなスレが(笑)。

「何て勇敢な……。もっと言え」

 という煽るような斜に構えたようなレスにも味があります。むろん、ほどなく削除職人が掃除していったそうですけど。





 このあたりが中国株の怖いところで、時価総額なんて経済全体への影響を考えれば大したことはありません。ところが「股民」の大多数が都市部の住民であり、しかも株価が下落すると逆ギレするという習性を持っているため、下手をすると社会不安への起爆剤にもなりかねないのです。

 怖いのは暴落ではなく逆ギレ。中国の特色ある社会主義なのであります。




コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )



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コメント
 
 
 
Unknown (名なし)
2007-11-10 20:09:12
中国の大学生までもが、株式投資に熱中とのニュースまで出てきました。
もう上り詰めるところまで、上り詰めたと判断してよかろうと思います。
さて、暴落となればどうなるかな?
 
 
 
Unknown (Unknown)
2007-11-10 21:13:21
> 「おれたちの一年間を無駄にするというのか」
一年前なんか3000にも届いてないじゃないかこのハゲ、と思いました。
うちの社員も仕事中に一生懸命株価を見てるんですが(本当はその時点でクビにしたい)、損失の穴埋めに会社の資産を横領しないように監視しないとな〜
 
 
 
Unknown (Unknown)
2007-11-11 11:37:29
いや、素敵な国民ですよね。
あの、株は絶対損しない!という自信はどこから来るのか…
猫も杓子も突っ込んでるのはいいけど、身を持ち崩すなよー…とは日本人だから思うのか…
貯金する分をすべて株に!て、日本人だったらあまり考えられないと思うんだ…(小市民だからなのかなあ)
 
 
 
自戒の念をこめて (Unknown)
2007-11-11 16:35:11
でも、日本人だって十数年前まで「すべてを土地に」ってやってたじゃないですか?
17世紀のオランダでチューリップ・バブルが起きて以来、何処かで何度もバブルは起きています。
「今の」日本人だからこそあれは異常と分かるだけで、バブルのさなかにいる人には分からないものなのだと思いますよ。
 
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