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外科医がいない!(下)

■外科手術を控える病院 

 江原道華川郡には八つの医院があり、二人の外科専門医がいるが、手術には手も付けられずにいる。全羅北道茂朱郡も同様に、外科手術を行う病院がない。茂朱郡のチャン・ジンソン聖母外科医院の場合、「外科」という名を冠してはいるものの、外科手術はほとんど行っていない。この病院の関係者は、「開業してから6年になるが、手術からはほとんど手を引き、一般の医師のように風邪の患者らを診察している」と話した。

 忠清南道舒川郡舒川邑にある唯一の病院である西海病院も、手術室を閉鎖してから4年になる。外科専門医がおらず、救急処置室の扉も閉じた。イ・サンヨン院長は、「手術室を運営できるだけの病院は少ない。農・漁村地域で現在、痔の手術を除き外科手術を行っているところはほとんど残っていない」と語った。

 イ院長の言葉どおり、手術を行えば行うほど損害が増えるようになっている保険報酬(手術費)体系に加え、患者が大きな病院にばかり通う傾向が強く、地方病院の外科手術室が閉鎖されているというわけだ。大韓外科学会の分析によれば、開業した病・医院の外科専門医のうち、手術を行う医師は20人に一人程度に過ぎないという。

キム・ドンソプ記者

金哲中(キム・チョルジュン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報JNS
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