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債務者の遺書をきっかけに捜査、高金利ヤミ金の容疑者を逮捕/神奈川県警
- 社会
- 2007/10/16
無登録で高金利ヤミ金を営業したとして、県警生活経済課などは十五日、貸金業規制法違反と出資法違反の疑いで、厚木市上依知、貸金業榎本義昭容疑者(59)を逮捕した。自殺した債務者が残した遺書をきっかけに捜査を進めていた。
調べでは、榎本容疑者は登録を受けずに貸金業を営み、二〇〇四年ごろ県央地区のアルバイトの女性(51)ら二人に四十万円を貸し付け、今年一月までに法定利息の約七倍の利息計百八十万円を受け取るなどした疑い。
県央地区の四十代の無職男性が六月、自宅そばの雑木林で自殺。遺書に「人生に疲れた」との記述のほか、県警あてに「榎本はヤミ金だから、あとはたのみます。(利息は)月二割、十日に一割のときもありました。すぐうごいてください」とのメッセージがあったという。男性は同容疑者から数十万円を借り、〇六年一月以降、五万円程度を八回返済していた。
同容疑者は新規客を紹介すれば利息を割り引く手法で顧客を増やし、担保として通帳を預かる手口や、債務者に別の客の取り立てをさせるなどの方法で返済を迫っていた。県警は同容疑者が過去四年で、県内などの約二百人に約一億五千万円を高金利で貸し付け、約五千万円の利益を得たとみている。昨年六月に債務者とトラブルを起こした後、貸金業登録していたという。
同容疑者は「ヤミ金がもうかると聞いて始めた」と供述。男性の自殺については「私のことで死んだとは思っていない」と話しているという。
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