教科書から、沖縄戦「集団自決」への日本軍の強制性を消し去ろうとする文科省検定に対し、沖縄でついに怒りのマグマが炸裂した。沖縄中部宜野湾市にある宜野湾海浜公園に、9月29日午後、沖縄各地からひたひたと途切れることのない人並みが続いた。沖教組、高教組、県職労、各市職労、医療労働者、全港湾、保育園労働者、連合沖縄、バス労組、花柄制服のバスガイドさんも仕事を終えてかけつけた。高校生、お年寄り、車椅子の人、家族連れ、名護市議会、各市議会、PTA連合会、伊江島土地を守る会、辺野古命を守る会などなど、「創価学会」のノボリもあった。95年少女暴行に抗議する県民大会を上回る大結集となった。 百万人署名運動も、「沖縄の会」と全国から参加した仲間で歓海門近くで9条改憲反対の署名活動をおこなった。沖縄戦の悲劇を二度とくりかえしてはいけない、二度と戦争をしてはならない、沖縄はどこよりも憲法9条を大切にしてきている。戦争の中で軍隊が住民に何をしたのか、県民の4人に1人が命を奪われた沖縄戦、その多くが日本軍によって強制されたものだった。その中で「集団自決」の悲劇も引き起こされた。 集会開始の午後3時には、もう会場はいっぱいになっていた。壇上には多くの市長・議員らが並んでいたが会場中程まで行くとそれも見えなくなる。すぐ横に大型画像が映し出されていたが会場後ろからはそれも見えない。ひっきりなしに人々が集まってきていて、海浜公園のまわりは立ち見になり、さらにその外側の芝生に多くに人々が座り込んだ。そこからは何も見えない、マイクの声が聞こえるだけだ。けれども人々は一心に集会に参加していた。その集中性には息を飲むものがあった。 戦争体験者の証言には「集団自決」の体験者の吉川嘉勝さん(渡嘉敷村教育委員会委員長)が立ち、「天皇陛下万歳」の村長の合図で手榴弾があちこちで爆発し「集団自決」が始まったこと、日本軍の命令・強制・指示などがなければあのような惨事は起こらなかったと証言した。最後に参加者全体で検定意見の撤回、真実の教科書記述復活までがんばろうと強く確認した。この日は、同時に宮古と八重山でも郡民大会がかちとられ、全体で11万6000人が参加した。 日本政府は、筆舌に尽くしがたい大変な戦争被害を受けた沖縄に、その後27年に及ぶ米軍支配下を強い、1972年復帰後も基地の島としての現実を変えようとはせず、今また辺野古に新たな米軍基地建設を強行しようとしている。そして今回の「集団自決」への「軍命」削除策動。沖縄の怒りは私たちにも向けられている。今回の文科省検定は戦争賛美の「つくる会」教科書グループの策動と連なっている。沖縄の闘いに連帯し、教科書検定撤回を全国の力で何としても実現しよう! |
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正確には11万6千人
沖縄県民大会に参加した人からのメールで12万人とあったので ...続きを見る |
57歳パート日記 2007/10/03 23:17 |
公安警察を廃止する国民運動を立ち上げよう!
公安刑事の不祥事は、警視庁公安二課長・城東警察署署長の窃盗や、共産党長野県委員会関係団体における総額一千万近くの窃盗を行っていた長野県警公安刑事などいくつもの事例ですでに明白となっている。 ...続きを見る |
日本国憲法擁護連合〜法大OBのブログ 2007/10/04 09:48 |
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