東北電力は10日、発電を再開したばかりの女川原子力発電所(宮城県女川町、石巻市)3号機内で水素濃度が異常に高くなるトラブルを確認、原子炉を緊急で手動停止したと発表した。放射能漏れはないという。
女川3号機は5月からの定期検査を終え、7日に原子炉を起動、10日未明に発電を再開した。
トラブルがあったのは復水器に流入する放射性の気体を減衰、排気する系統の一部。水素濃度の上昇で正午ごろに警報が作動。その後、同系統で排気処理する気体全体の流量が通常の4倍近い約27立方メートル時に増えたため、午後3時19分に原因調査のため原子炉を停止した。(23:54)