現在位置:asahi.com>文化・芸能>芸能>音楽> 記事 奥田民生実りの秋 「死ぬまで音楽」が次の目標2007年10月25日15時21分 ソロ、ユニット、プロデューサーと多彩な活動を続ける歌手、奥田民生が実りの秋を迎えている。新曲を野球日本代表の公式応援ソングに提供。ユニコーンでのデビューから20年になるのを記念して、他の歌手によるカバー盤、ユニコーン時代のトリビュート盤まで出た。マイペースな言動から「脱力系」とも評されるが、話してみると、何だか熱い。
「あまり、応援歌が好きなタイプじゃないので。芸風に合ってない」 星野ジャパンの応援ソングとして11月21日発売されるシングル「無限の風」のことを聞くと、のっけから肩透かしを食らった。 「僕の曲はその場でアドレナリンが出る感じじゃないんで……」と慎重な言い回し。例えれば、「宿題をやろうとしたときに『宿題やれ!』と言われるとやらなくなる人」にも受け入れてもらえるような、じわりと来る雰囲気、ということだとか。 そうは言っても、無類の広島カープファン。着想について「マウンドって風が吹いている小高い丘のイメージがある。あと、昔の選手の骨太で強かった感じを出そうとした」と話す。 ユニコーンはバンドブームを代表する人気を得たが93年解散。94年にソロ活動を始めるまで、半年ほど釣りにふけっていた。 「ユニコーンの時は5人で争うようにやっていた。あまり音楽音楽ってやってると煮詰まる。好きな音楽でも嫌いになる可能性ってあるじゃないですか。興味が無くなることが怖いので、そうならないように努力している」 今年は1月に初のベスト盤を出すなどソロ活動の一方で、寺岡呼人らと盛んにユニットも組んでいる。井上陽水と10年ぶりにアルバムを発表した。 「一人で音を作るより楽なんですよね。自分の考えを否定されることで、気付かされることが多い。誰とやっても刺激的。それにソロでやってると、ボーカルは僕しかいない。『またおれの声か!』と思うんですよ。それが、人とやると一気に広がったりする」らしい。 24日に2枚組みアルバム「ユニコーン・トリビュート」と「奥田民生・カバーズ」がリリースされた。歌うは吉井和哉、宮沢和史、スピッツ、GLAY、ウルフルズら。同時期に活躍したアーティストたちが勢ぞろいした感がある。 これらのトリビュート盤は奥田自身が要望した。「なかなか良いな、という曲も、こういう良さがあったのか、という曲もある」 そんな奥田が考える「良い曲」とは、「鼻歌ではダメでも歌うと良い、みたいな」メロディーと詞が切り離せない関係にある歌、という。 次の目標は? 「いろんな人と演奏をがんがんやりたいな。あとは、音楽を死ぬまでやる。音楽をやりたくないと思わないようにする。とか」 最後まで自然体だった。 PR情報この記事の関連情報文化・芸能
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