SMクラブでの体験




ほぼ実体験です。

SMクラブで60分コースを選択。
早速椅子にしていただくことにしました。


椅子として5分経過。
最初は大丈夫と思っていた。
やわらかい御尻が心地よく何時間でもいける自信があった。
しかし徐々に重みがのしかかってくる。
心地よいと思っていた御尻がただの温かい重りに感じる。
腕はそうとう辛く、震えがきている。
また、女王様が座っているあたりの腰が痛み始めている。
女王様は椅子の上で雑誌(私が持参)に集中しているようだが、
こちらからはよく見えない。
そんなことよりも少しでも長く我慢しなければ。
そう思っていると女王様の御尻が椅子が一瞬浮いた。
助かった、と思った瞬間再び背中に体重がかかる。
どうやら座りなおしただけのよう、ガクっときた所に
「大丈夫?」と優しい声がかかる。
「はい、平気です。」と強がってみる。
「そう、がんばってね。」と気のない返事。
その後また沈黙が訪れる。


3分ほどがたったところで首筋あたりに重みを感じた。
「どう?屈辱的じゃない?」
女王様が膝を立てて、足の裏を私の首筋に乗せたようだ。
屈辱的であったがそれよりも腕の痛みが限界に近かった。
「い、いえ、だ、大丈夫です」
「はは、つらそうね」


しばらくたって足の裏は下ろされたようだ。
「お茶のむ?私の飲みさしだけど」
「は、はい。頂きます。」
やった、休憩だと喜んだ。
女王様は地面にお茶の入ったコップを置いた。
「はやく飲みなよ」
と言い放つ。
「え、この状態でですか?」
「何?私が重いから無理なん?」
「い、いえ、の、飲みます。」
こんなやりとりの末飲むことを決断。
左腕でなんとか体を支えながら右腕でコップを持つ。
体全体を震わせながらも何とかお茶を飲むことに成功。
「ありがとうございました。」
次の瞬間、腕のあたりに鋭い痛みが走った。
女王様が乗馬鞭を放たれたのだ。
思わず「痛っ」っと叫ぶ。
「震えすぎよ、落ちそうだったじゃない。」
「す、すみません。」


さらに2分経過。
もう駄目かというところで、女王様が提案。
「なんか座りにくいのよね。腕のところが高すぎるのよ。
 平行にして。」
疲れと痛みで、理解力が落ちている私には一瞬どういうことか
分からなかった。
「聞いてるの?」
「は、はひ、分かりました。」
なんとか返事して、内容を理解した。
腕が脚よりも高いから座りにくいというなら腕の方を低くするしかない。
右腕と左腕の間を広げたがあまり低くならならなかった。
そこで、肘を曲げることを覚悟した。
両腕の肘をゆっくりまげて肩の高さと尻の高さを同じくらいにした。
「いい高さになったよ、やればできるじゃない。」
女王様は褒めてくださったが、私にはもうそれを喜ぶ余裕はなかった。
肘を曲げることで腕の負担は今までの何倍にもなったのだ。
女王様の座り心地を少し良くするために、こんなに苦しくなるとは。
もういつ潰れてもおかしくない。
お願いだから、そろそろ解放してください。
そう思いつつひたすら耐えていた。


さらに3分が経過したころである。
体全体の筋肉はすでに悲鳴をあげていた。
意識も遠のきそうで、まさに本能で支えている状態であった。
「もうちょっとで解放してあげる。がんばってね」
と言い、女王様は乗馬鞭で私の左腕を打った。
打たれ所が悪かった。
ちょうど関節である。
私の意志とは関係なく左腕が崩れた。
と同時に体全体がバランスを失い、次の瞬間私はうつ伏せの状態で倒れた。
幸い、女王様は私の背中の上から落ちてはいなかった。
うつ伏せの私に座ったままである。
女王様は立ち上がり、私のわき腹を蹴る。
「椅子になるって言ったくせに、情けないわね。」
「さあ、休んでないでまたすぐに椅子になってよ。」

このときは正直、時間が早く過ぎることを祈りました。
 



終わり