県は第5次保健医療計画(08~12年度)の骨子案を明らかにした。骨子案は、がん、脳卒中、急性心筋梗塞(こうそく)、糖尿病についての医療連携体制や開業医の役割などを明記した。
医療連携体制については、診療を担う病院名を明記して役割を明確化するほか、妊娠後期から出産直後の母子を対象にした周産期母子医療センターの設置を盛り込んだ。
開業医の役割では、複数の開業医が地域を単位に患者情報を共有し、24時間体制で相談や診療に従事する仕組み作りを推進する。病院との連携も示し、勤務医の過重労働解消を目指す内容になっている。小児医療や救急医療など重点分野を絞った対策作りも盛り込んだ。
協議会では委員から、療養病床確保を求める意見や、県の医療福祉行政を県民にもっと周知する必要性を訴える意見が出された。これらを踏まえ、県は12月中には最終案を示す方針。【釣田祐喜】
毎日新聞 2007年11月10日