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【愛知】

2つのプールでおむつ“板挟み”? 「禁止」「許可」豊橋市が対応に苦慮

2007年11月10日

おむつ着用者の利用を禁止しているりすぱ豊橋のプール=豊橋市東七根町で

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◆「りすぱ豊橋」衛生面で禁止

 豊橋市のプール2施設で、乳児らのおむつの着用をめぐって対応が分かれている。昨年5月に開業した「アクアリーナ豊橋」(神野新田町)は許可。この10月にオープンの「りすぱ豊橋」(東七根町)は衛生面から禁止した。りすぱには、不満の声が寄せられ、所管する市環境部は対応に頭を悩ませている。

 りすぱのプールは、隣接する市資源化センターのごみ焼却炉から出る余熱を利用。車いすからも簡単に入れる「ユニバーサルプール」など4種類のプールがある。おむつ着用について、市環境部はオープン前、運営を委託する指定管理者らと協議した結果、「近隣でおむつ着用者の利用が認められているプールはほとんどなく、衛生上の問題を重視する」として利用禁止を決めた。

◆「アクアリーナ」専用おむつで許可

 だが市教育委員会所管のアクアリーナでは、「ふん尿がプールへ流れることを防ぐ専用おむつを水着の下に着用していれば認める」との内容の規約を昨年5月のオープン直後に設けた。市教委スポーツ課の彦坂直邦課長は「市の施設でもあり、市民の利便性を考えた」と理由を話す。

◆市環境部「整合性含め要望は検討」

 市環境部によると、りすぱには「認めてほしい」「アクアリーナでは大丈夫なのになぜ駄目なのか」との苦情・要望が3件あったという。市環境政策課の中神幹雄課長は「専用おむつも完ぺきではないと聞いており、対応が難しい。ただアクアリーナとの整合性を含め、要望には真剣に検討したい」と話している。おむつ着用を認める民間プールもあるが、公共のプールは、ほとんど許可していない。

 (安田功)

 

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