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... 行政対象暴力「原則胸に排除を」　岡山で対応策の研修会

11/09-12:45--行政対象暴力「原則胸に排除を」　岡山で対応策の研修会

　威圧的な言動や暴力で不当な要求をしたり、公務執行を妨害する行政対象暴力への対応策を学ぶ岡山県市長会主催の「コンプライアンス研修会」が８日、岡山市今２丁目の県市町村振興センターで開かれ、日弁連民事介入暴力対策委員会幹事の深澤直之弁護士が、執ようなクレームなどへの具体的な対処の仕方について講演した。　県内市町村の秘書、契約、公共工事、福祉などの担当職員ら約１１０人が出席し、深澤弁護士は、地方公務員法に定める市民を平等に扱う原則が、要求を拒むよりどころになると強調。「原則を胸に留めて貫徹すれば、業務を妨害する不当要求は排除できる」と訴えた。 　対応法として「まずは要求の内容をしっかり聞き、業務妨害に当たるか確定することが重要」と説明。大声を上げるなど異常な雰囲気がみられたら「１人ではなく２人、だめなら３人、４人と職場全体でスクラムを組んで排除することが大切」と力を込めた。 　さらに「『誠意を示せ』と求められたら、誠意の内容を尋ねるとよい」と指摘。電話での要求には「明確な拒否を１分間に２回は言うこと。同じ話が繰り返される場合は『結論に変わりはない』と明言して電話を切ってもよい」などと、具体的なノウハウも紹介した。 　講演を聴いた井原市社会福祉事務所の山崎達哉さん（３６）は「昼夜問わずに掛かってくる電話を拒否できるという点が新鮮で、参考になる部分が多かった」と話していた。 　この後のロールプレーイングでは、県警暴力団対策課員がふんするクレーマーが、要支援認定の母親を要介護認定にするよう大声で求める設定で、出席者の代表が対応。弁護士らが「もう少し早く上司役の方が窓口に行った方が良かった」などと講評した。 　同研修会は０３年から始まり、今年度は初めて。

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