倉敷チボリ公園を運営するチボリ・ジャパンの取締役会が岡山市内のホテルで開かれ、今年度の入園者数が80万人を下回り過去最低となる見通しであることなどが報告されました。
取締役会には、チボリ・ジャパンの坂口正行社長をはじめ、岡山県の石井正弘知事や倉敷市の古市健三市長など取締役13人が出席して開かれました。坂口社長は、上半期の経営状況や入園者数について次のように話しました。また、倉敷チボリ公園の名称について坂口社長は、平成21年の3月までは現在の名称を使用することでデンマーク側などと合意を得ていることを明らかにしました。一方、現在、県と倉敷市で検討されている公園の今後のあり方について、取締役会では大きな進展はありませんでしたが、坂口社長は、現在の地代の公的負担を継続するよう県や市に改めて要望したということです。
このうち倉敷市役所には倉敷商工会議所の観光委員会・豊島健二委員長ら3人が訪れ、倉敷市の西博副市長に要望書を手渡しました。倉敷商工会議所は倉敷チボリ公園の将来が不透明になっていることから来年以降の観光客数が減少するのではと懸念しています。要望書は「倉敷チボリ公園開園の経緯を尊重し、早急に経営の枠組みを決めて欲しい」という内容で、県や倉敷市のほか県議会と倉敷市議会にも要望書が提出されました。
このうち玉野市の王子ヶ岳では、林野火災を想定した消火訓練が行われました。訓練には、玉野市消防署の署員26人が参加し、観光客から通報があったという想定で始まりました。訓練は、市内の各消防隊の隊長の指揮能力の向上を図ろうと平成15年からシナリオなしで行われており、署員たちには、火元が知らされていません。通報を受けて駆けつけた署員は、火元を確認するとともに火元に近い防火水槽からホースを延ばし、消火活動にあたっていました。玉野市では、平成6年に王子ヶ岳で258ヘクタール、翌年の7年には、日比で231ヘクタールを焼く大規模な山火事が発生しており、それ以降、防火水槽を市内8箇所に設置しました。その甲斐あって、平成13年の貝殻山、平成17年の王子ヶ岳の山火事では、20アール程度の小規模な火災に留めることができました。玉野市消防署の小坂利夫署長は「最近は防災ヘリが配備され、活躍しているが、地上部隊が普段から水利、地理を把握しておくことが大切」と初期消火活動の重要性を署員たちに呼びかけました。玉野市では、今年に入ってからきのうまでに去年1年間の30件を上回る36件の火災が発生しており、そのうち山火事は小規模なものが4件発生しています。
また、総社市では、火災など万が一の災害に備え、防災について学べる防災フェスタが開かれました。開会式では、片岡聡一 総社市長と塚本和男 消防長が挨拶し、防災意識の徹底を呼びかけました。この後、防火ハッピに身を包んだひかり保育園と第二ひかり保育園の幼年消防クラブ員35人が、元気なマーチング演奏で秋の火災予防運動の開幕を告げました。そして、「絶対に火遊びをしません」と火の用心への誓いの言葉を発表しました。防災フェスタの会場には、消防への理解を深めてもらおうとミニ消防車やはしご車への試乗コーナーが設けられたり地震の揺れを体感できるコーナーが設けられ訪れた人が体験していました。また、火災にあった時、煙にまかれないように避難する方法を学ぶ煙体験などが行われました。訪れた人たちは、火災や災害の恐ろしさを知るとともに命や財産を守るためにも火災予防をはじめ防災へ認識を深めていました。
今年度の保健福祉功労者として倉敷市長表彰を受けたのは、60人と13団体、2施設です。倉敷市の内藤知明保健福祉局長から受賞者代表の岡本由美さんへ表彰状が手渡されました。そのほか、54人と8団体の保健福祉功労者には、市長感謝状と倉敷市社会福祉協議会会長表彰が贈られました。続いて、85歳以上の元気なお年寄り5人に「倉敷マスター」の認定証が贈られました。倉敷マスターの称号が贈られたのは、倉敷市南町の岡本糸さん97才をはじめ高齢となっても仕事や趣味などをつづけ元気に暮らしているお年寄りです。今回最高齢の岡本さんは、自宅洋菓子店の店頭にほぼ毎日立ち、97才の今も現役で接客をしています。認定者を代表して岡本さんへ内藤 保健福祉局長から認定証が贈られました。倉敷市では、元気なお年寄りを増やそうと3年前から倉敷マスターの認定を行っていて今回であわせて29人が認定されました。
記念式典には、在校生や教職員のほか同窓会やPТAなど関係者およそ1300人が出席しました。式では、古川英巳校長が、「今後も時代の要請に応じた人材の育成を目指していきます。」と式辞を述べました。県立倉敷中央高校は、昭和23年、倉敷市日吉町に岡山県青年師範学校付属高校として設立されました。昭和40年に倉敷中央高校と改称され、平成8年には、県下唯一の福祉科を設置しました。これまでにおよそ1万8,000人を輩出し、卒業生は、医療や看護、福祉などの幅広い分野で活躍しています。式では、学校の発展に尽くした同窓会やPТA、歴代校長など48人と16の病院や施設へ感謝状と記念品が贈られました。在校生徒を代表して生徒会長の中尾恵子さんは、「先輩たちが築いてきた伝統を引継ぎ、倉敷中央高校生としての誇りを胸に新たな伝統づくりに挑戦していきたい。」と更なる飛躍を誓いました。
LPKスケッチクラブは、ライフパーク倉敷のスケッチ講座の卒業生で作るグループで、現在、倉敷市内を中心に35人が所属しています。スケッチ講座を卒業した今でも月に6回、洋画家の丸山又史さんに指導を受けながら色鉛筆を使ったスケッチに取り組んでいます。年に一度開催しているこのグループ展には、会員のうち28人が近作40点を展示しています。どの作品も柔らかなタッチで色彩豊かに描かれています。三好加代子さんは、2匹のネコを描きました。ネコのヒゲや、毛並みなどを塗りつぶさず白抜きで仕上げました。また、亀井幸子さんは山野草のホタルブクロを描きました。美しい紫色を丁寧に表現しています。スケッチの基本は、描きたいものをよく観察し、忠実に描き写すことだそうで、影の部分は、濃い色を塗ることで立体的に見えるよう工夫した作品が多く展示されています。このグループ展は、今月11日まで倉敷市日ノ出町の画廊・丸山で開催されています。
ひまわり工房では、藍をはじめとする天然染料や綿や絹などの天然素材にこだわって手織りや手編み製品に取り組んでいます。去年から、天然酵母パンで人気のパン屋「おはようナーム」の店頭で展示・即売会を開いています。店頭に並んだのは、木製の織機で丁寧に織り上げたランチョンマットやコースター、ポーチ。藍染した木綿の糸で編んだマフラー。草木染めのショールやスカーフなど80点あまりです。いずれも障害を持つ人たちが丹精込めた手仕事の成果をみせています。「ひまわり工房収穫展」は、10日(土)まで倉敷市西坂の「おはようナーム」で開かれています。