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「一生懸命やってきた、悲しい」船場吉兆に鶏肉納入業者

2007年11月09日

 船場吉兆の会見を受け、同社にブロイラーを納入していた京都市内の鶏肉業者は「地鶏を注文されたことは一度もない。日本一の料理屋においしい食材を、と一生懸命やってきたのに悲しいです」と話し、肩を落とした。

 経営者によると、船場吉兆と取引を始めたのは約15年前。月1、2回納入してきた。船場吉兆側は電話で「(鶏の)もも肉」と発注し、その都度枚数を指定。船場吉兆側に渡す請求書や領収書にも「かしわ」「もも肉」などと記載していた。

 この業者はこれまで数回、仕入れ先の卸売会社が鶏肉の種別を示した「出荷商品証明書」も船場吉兆に送った。証明書には出荷した鶏肉について「国産若鶏」などと記載され、地鶏との表現は一切なかったという。

 9日午後6時ごろ、船場吉兆の役員から「だまされた。会見で話すので、とんでもないことになる。覚悟しておいてくれ」との電話があったという。

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