2007年11月09日(金) 21:16
Nectar
biceさんの才能、その凄まじさを実感出来る一枚です。
まず、一曲目からその才能が遺憾なく発揮されます。
"K-Garden"の儚すぎるintroで心が震えない人は、感受性の衰えを自覚するべきです。
雨垂れに煙るかのように響く、Pianoの音色が美しすぎます。
そして、その演奏に乗るのは、耳元で優しく囁かれるかのようなWhisper voiceです。
まさに完璧な布陣で、参りましたと降参するしかありません。
Song-writingの巧みさがふんだんに詰まった一枚だと思います。
"an apple a day"では、Piano連打がとても気持ち良いです。
また"嵐が丘"の歌詞を担当しているのは、かの松本隆氏です。
Dramaticな歌詞と、情感豊かな曲とのcollaborationが素晴らしいです。
"Deep"では、際どい感じの歌詞を紡ぎ、"She"では静かに暖かく友情を描きます。
biceさんのsiteで、曲解説があります。
いちど読んでみるのも一興かと思います。
この作品は、名盤と呼ぶに相応しいと思います。
backを支える演奏陣の豪華さも特筆ものです。
まったく気取った感じのない、とてもお洒落な楽曲の数々。
すでに絶版なので、手に入れるのは大変だと思います。
中古などで見かけたら、迷わず購入した方が良いですよ。
といっても、↓のはちょっとふざけすぎだと思いますけれど。
インターネット配信が待たれる一枚ですね。