東京都北区の東十条病院(馬場操院長)が10月末で全診療を休止した問題で、運営する医療法人「りんご会」は9日、都に病院を廃止する方針を伝えた。佐藤一幸事務長は破綻(はたん)の理由について「看護師の確保が難しくなり、受け入れ患者を減らさなければならず、経営が苦しくなった。加えて医師の確保もできなくなった」と話している。
都によると、東十条病院は06年度決算で約4億円の赤字を計上。日大からの医師派遣中止などを理由に休診し、入院患者約60人は転院した。看護師など二百数十人の職員はほとんど解雇され、病院によると半数は就職先が決まっていない。【五味香織、杉本修作】
毎日新聞 2007年11月10日 0時06分
11月10日 | 東十条病院:都に廃止方針伝える 医療法人「りんご会」 |
10月15日 | 東十条病院:診療休止問題で都が立ち入り検査 |