自治体の財政支援などを条件に最長1年間の存続延長が示された長野赤十字上山田病院(千曲市)の問題で、千曲市議会の同病院対策特別委員会が8日、開かれた。同委員会は市に対して「医療を継続するという強い意志やプランを明確にしてほしい」と要請した。
同委員会では、同市健康福祉部が病院側が提示した運営内容や財政支援などを了承する方針を説明した。また存続延長を過ぎた再来年以降の医療については「現状では具体的方策はない」とした。
これに対し、同委員会は同市にマスタープランの策定を要請している。原利夫委員長が「これでは今まで何もやってこなかったと言っているようなもの。要請から1年も経過しており、スケジュールを出すべきだ」とし、今月下旬に近藤清一郎市長が出席して報告することを要請した。【谷多由】
毎日新聞 2007年11月9日