【ワシントン=藤井一明】米政府機関の消費者製品安全委員会(CPSC)は7日、カナダの業者が中国製のビーズの玩具約420万点の自主回収を始めたと発表した。ビーズの接着に使う材料に毒性のある化学物質が含まれ、誤って飲み込むと意識をなくしたり呼吸が苦しくなったりするという。生後1歳8カ月の男児ら2例の被害も報告されている。
回収を始めたのはトロントに本社があるスピン・マスターで、「アクア・ドッツ」という名の商品。全米で今年7月から11月まで17―30ドルの価格帯で売られていた。CPSCは子供が触れないようにして、ただちにスピン社と連絡を取るよう促している。