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もしもの防災グッズ、どうしてますか？

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■雨水など濾過…携帯浄水器／振るだけでＯＮ…懐中電灯

　大阪で直下型地震が起きた場合の犠牲者は最大４万２０００人という被害予測を中央防災会議が公表したが、どこにいても被災する可能性がある地震国・日本。もしもの災害に備えておきたいのが防災グッズだ。優れたグッズはいざというときの強い味方になる。この際、必要なものをチェックしてみてはどうだろうか。（渋沢和彦）

　さまざまな災害で予想されるのが停電だ。懐中電灯が役立つことは誰もが認めるところだが、電池切れが弱点だ。そこで威力を発揮するのが大作商事（東京都中央区）が販売している「ＮＥＷナイトスター」（７９８０円）。発電式で電池不要。超高輝度ＬＥＤを使用し、３０秒間振るだけで最大２０分間点灯する。

　完全防水のため、地震などの災害時に威力を発揮する。火花が出ない安全スイッチを採用。「ガス漏れがあっても、スパーク誘爆や引火の心配がない」という。

　平成１２年に発売。新潟中越沖地震の災害現場のレスキュー隊が救助の際に使用したという定評のある商品。自衛隊などでも使用されているというが、同社は「長期間放置していても、振ればいつでも点灯しますから、一般家庭でも買っていただいています」と話す。

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　とくに地震では水道管が破断することが多いため、水の確保が重要となる。川、プール、雨水などを簡単操作で飲み水にするのが携帯浄水器だ。アーバンテック（岐阜市）が発売している「スーパーデリオス」（３４６５円）は、原水を容器に入れておけば、抗菌性活性炭フィルターで濾過（ろか）された安全な水ができ上がる。同社によると「大腸菌などを除去した無菌水をつくれる」という。１個で２００リットルの水を濾過することができる。

　「災害時ばかりでなく、山登りやキャンプに行く人も使っていて、山で遭難した人から『デリオスを持っていたので命拾いしました』という手紙を受け取りました」と同社の川田武豊代表。アウトドア用品店、通販などで４年前から売られ、年間２万から３万個売れているそうだ。

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　災害でトイレが使えなくなるのも困った事態。そこで役立つのが携帯トイレ。衛生設備の製造・販売を行う総合サービス（東京都中央区）の「サニタクリーン」（１枚入り２１０円～）は、水を使わず簡単に使用できるから便利だ。

　洋式・和式便器やポータブルトイレなどの便座部分に入れて使う袋状のもの。凝固シートが便や尿の水分をすばやく吸収・凝固させる。使い終わったら高密閉チャックで密閉すれば、臭気を外に逃さない。１２年前から百貨店などで販売されており、「災害に備えて買われているようですが、お子さま連れのドライブで渋滞したときなどに活用できるので、ムダにはなりません」と同社。

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　ひと通り防災用品を用意したいというときには、非常時持ち出し袋が便利。ネット販売の防災防犯ダイレクト（長野市）は、防災のプロが厳選した「地震対策３０点避難セット」（１万８０００円）を平成１７年から売り出した。ラジオ、ＬＥＤライト、５年間保存が可能な保存水、少しの水で食べられるアルファ化米などの保存食、簡易トイレ、水のいらないシャンプー、固形燃料などのグッズが入っている。

　同社は「普通の持ち出し袋は１０キロから１５キロですが、弊社の『避難セット』は６キロと軽いので、女性やお年寄りにも簡単に持ち運べます」と強調している。

　「天災は忘れたころにやって来る」といわれるが、不意に起こる災害に自分で備えることも、安全に暮らす工夫だろう。

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