Facebook Ads(的なもの)、わが家も来年か再来年には導入の見込み
SNS「Facebook」は6日、新しい広告システム「Facebook Ads」を発表した。
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友人の行動と広告を一緒に配信するところがキモ。要はこんな感じ。
いやー怖い怖い。うちの子どもも3歳ぐらいになったらこういうの始まるんだろうなあ……。従来のWebマーケティング用語では「レコメンド」と呼ばれていた領域のような気もするし、むしろ「新手の商法」と呼ぶべきものではないかとも思えるんですが、“広告”ということでいいんでしょうか。まあいいのか。
この“広告”の強烈さは、その承諾誘導力(要は、買わせる力)の強さにあります。
影響力の武器(参照:「好きなブロガーがおすすめしている物は買いたくなる心理」を説明する「影響力の武器」)で言うところの、
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社会的証明:周りのみんながやっていることは良いことだ、と思いこんでしまう。そして模倣したくなる
好意:好意を持つ人に薦められると、それが良いものに思えてしまい、欲しくなる
という2つの特性を巧みに突くものだと考えられます。この両方への攻撃力を、ここまで高い形で備えた「広告」というのは、これまでなかったんじゃないだろうか。この“広告”のアイデアにはほんとに感心するが、無防備に「すげーすげー買っちゃうよ!」みたいなのはヤバすぎるんではなかろうか。
つまり、「本当に気持ちの動きとして欲しくなってる」のでなく、私たち人間が社会的生活を営むために身につけた「本能」に近いレベルの行動規則を巧妙に突かれて、言い方を変えれば機械的な反射作用として「買わずにはおれない」という気分にさせられるんじゃねーの? という疑いを持っとくのが良いと思う。
わが家では、今のうちに「よそはよそ、うちはうち」というパッチを当てて耐性を付けておきたいと思います。
- 2007.11.09
- [思考の断片・考察]