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【社会】

成年後見詐欺で実刑判決 元行政書士ら制度悪用

2007年11月8日 17時01分

 成年後見制度を悪用し、1人暮らしの高齢女性から現金をだまし取ったとして、詐欺罪に問われた元行政書士山本成男(47)と会社役員神林正一(47)の両被告に東京地裁は8日、それぞれ懲役2年6月(求刑懲役3年6月)、懲役4年6月(求刑懲役5年)の判決を言い渡した。

 河田泰常裁判官は「山本被告は専門知識を駆使して、主導的立場の神林被告に加担。成年後見制度で女性を保護すべき立場にありながら、被害を拡大させて多額の利益を取得し、強い社会的非難に値する」と判断した。

 判決によると、両被告は2005年3−4月、当時92歳だった東京都杉並区の女性に、認知症などになった場合に財産を管理する任意後見契約を持ち掛け、遺言書の作成名目などで計750万円を詐取。同年12月には、女性の不動産売却で仲介手数料を立て替えたと装い、200万円をだまし取った。

 神林被告は04年4月にも、同じ女性から2000万円を詐取した。

(共同)
 

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