2007年11月09日 更新

【K−1】元ロッテ4番・立川が世界GP決勝に参戦決定

 元プロ野球ロッテの4番打者・立川隆史(32)=写真=がK−1世界GP決勝大会(12・8横浜アリーナ)に参戦することが8日、発表された。開会式前のオープニングファイトで、大みそかのK−1「Dynamite」(大阪)査定戦と位置づけられ、韓国剣道2位の異色戦士キム・キミン(32)と対戦。谷川貞治K−1プロデューサーは「来年は本戦に出て、野球やサッカーをやめた人がK−1へ来るための道先案内人になってほしい」と期待した。

 立川は、友人の阪神・下柳剛投手に紹介された桜庭和志(38)に必殺パンチを学んだことを明かし、「桜庭さんの集中力を見習う。大みそかも出たい」。敵は1メートル80、90キロと自分よりやや小柄でK−1初陣ながら、キック歴3年。2月からK−1挑戦を始めた立川は、「情報はないが関係ない。前へ前へ泥臭く向かっていく自分を見せるだけ。野球ができなくなった人たちの新たな道をつくれればいい」。

 8月のK−1デビュー戦では、ロッテ応援団100人超が押し寄せ、彼らの過激な声援に発奮し判定勝ち。今回は同応援団500人以上の来場が確定し、「負けたら、終わった後が怖い。勝ちにこだわる」と唇をかみ締めた。

(川田尚市)

■立川 隆史(たちかわ・たかし)

 1975(昭和50)年10月7日、千葉生まれ、32歳。拓大紅陵高から94年、ドラフト2位でロッテへ入団。02年には4番を任されたこともある。04年途中にトレードで阪神に移籍。05年に現役引退。06年には台湾プロ野球誠泰コブラズで打撃コーチを務めた。07年2月25日に「K−1JAPAN戦士育成プロジェクト」の第1回トライアウトに応募し準合格。5月6日の最終試験に合格した。8月16日に中国の閻文凱に判定勝ちしデビュー戦を飾った。野球での通算成績は出場530試合で打率.236、28本塁打、117打点。1メートル83、98キロ。右投げ右打ち。