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回復遅れる地方百貨店 福岡地区と業績格差広がる (2)
 

■ 超低空飛行続く

 今期も売上の回復力は鈍い。

 井筒屋は博多井筒屋の閉鎖で7.4%の大幅減になる。単体でも0.9%減を予想。ただ、小倉伊勢丹開業に備えて経営体質改善に取り組んできた成果で、営業、経常とも増益を確保できる見込み。成果給の導入により人件費を一部流動化することで、売上が伸び悩んでも安定して利益が出せるようにしている。

 経営改革で先行した博多大丸は、前期の営業利益率6.8%と全国の百貨店でも最高水準を記録した。今期から3カ年計画で総額約40億円をかけ、売場を順次改装する。11年春の博多阪急の開業に先手を打つのが狙い。売上は最終年度の10年2月期で780億円程度と、ほとんど増加を見込んでないが、営業利益は前期比30%強増の68億円、売上高比率で8.7%に引き上げる。大丸本社との仕入の共通化で原価率を改善する。
岩田屋
 岩田屋は07年2月期売上高に比べ1.1%増の1,070億円を見込む。ただ、営業利益は売場改装費用などがかさみ、07年2月期に記録した22億7,300万円には届かない。経常利益も同期の21億7,800万円を6億円下回る。
 昨年11月から伊勢丹とMDシステムの統合に着手した。顧客分析などに伊勢丹の手法を活用するほか、商品コードを伊勢丹と統一し、伊勢丹との共同仕入で原価の引き下げを図る。来期から粗利益率改善に結びつけ、営業利益率2%達成を目指す。

 天神3百貨店に比べ、地方は回復がさらに遅れる見通し。トキハは0.5%増、山形屋は1.1%減の減収を見込む。鶴屋は今期から08年秋までに40億円を投じて改装に着手する。今期は2.3%増を達成したい考え。福岡地区と福岡以外の地方百貨店の企業間格差が一段と鮮明になっている。



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