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『本学自然科学系情報科学分野の宮寺庸造准教授および情報処理センターの横山節雄教授らのグループが国際会議で優秀論文賞を受賞』

本学自然科学系情報科学分野の宮寺庸造准教授および情報処理センターの横山節雄教授らの研究グループが、2007年10月にカナダケベックシティで開催されたeラーニングに関する国際会議 E-Learn2007(The 12th World Conference on E-Learning in Corporate, Government, Healthcare, & Higher Education)で、Outstanding Paper Award(優秀論文賞)を受賞しました。
E-Learnは、eラーニングに関する国際会議では世界最大の規模でとても権威ある国際会議で、今年で12回目となります。今年は1500件以上の論文が投稿され、その中からわずか9件の優秀論文賞に、同グループの発表論文が選定されました。これはとても名誉あることです。
受賞に関する詳細は下記の通りです。
<E-Learn2007 Outstanding Paper Award>
●受賞論文タイトル
SALMS: SCORM-compliant Adaptive LMS
●著者
Yasuhiko Morimoto, Maomi Ueno, Isao Kikukawa, Setsuo Yokoyama, Youzou Miyadera
●受賞論文の概要
これまでのeラーニングを管理運営するシステム(LMS)は、主に教材提示に関する制御や教材の汎用性を考慮した規格(SCORM)に準拠したものが、一般的で多く広まっております。このシステム上では、学習者個々の学習状況などを把握し学習者に適応的な支援が可能になっているため、ある面では良い効果を発揮しております。
しかしながら、eラーニング上でのバーチャルクラスルームを想定した場合、個々の学習者の状況も重要ですが、それ以上に学習者全体のクラスの状況と授業運営が重要なポイントになっております。著者らは、eラーニング上でのバーチャルクラスルームの授業運営を円滑に行う仕組みを提案し、SCORM規格を拡張する形でそれを実現しました。この研究成果によって、教室で行われる授業運営がeラーニング上でも実現できるようになると期待されております。 |
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