2007-11-07
■[WebArt]表現するという不幸
ウエブという空間は、表現者を見る事なく表現そのものしか見る事が出来ないが故、コンフリクトという名の不幸が発生する。
個人的には
ある個人史の終焉にも
「「子供が産まれて感動した」「おめでとう!」…がどんだけの男女を無気力にさせているか少しは考えろ」にも
読んだがブックマークをしない、という事で自らの態度を消極的に示していた。
そうするべきだ、と思っていたからだ。
けどやっぱ他人攻撃しちゃダメだよ。自分が理不尽な目にあったからって他人まで理不尽な目にあわせるこたーない。程度の釣り合いじゃなくてね。
狐の王国 「非モテ」「童貞」がどんだけの男女を無気力にさせてるか少しは考えろ
エントリを起こした時点で負けというか、負けという意味では私も同じなのだけれども何故スルーしなかったんだろうと思ってしまう。あなたの「正義」が誰かを傷付ける可能性は考えなかったのだろうか、と。
今回の一件は、まさに「表現同士」が正面からぶつかりあったが故の不幸でしかなく、その不幸に対してなんらかの意見を表明する事は結果として傷口を広げる行為でしかないという事を自覚すべきだ。
勿論、私は自分が今こうしてキーボードを叩いている事を恐らく誰よりも嫌悪感を覚えながら作業している。
ウエブ上にこの文章が屍体となって解き放たれた結果として誰かに白い目で見られる事が嫌なのではない。
スルー出来なかったエントリに対して表現をする事自体が結果としてスルー出来ていないという自分自身に強烈な嫌悪感を覚えながらもそれでも「書かずにおれない自分自身」に反吐が出そうだからだ。
表現というものは、脳から吐き出された屍体である。屍体というのも上等な表現かもしれない。嘔吐物か排泄物と言ったほうが"正しい"のかもしれない。どのみちその程度のものでしかない。
どんなに気を遣おうがどんな表現手法を用いようが「誰も傷つけない表現」など存在はしない。
意図的に他人を傷つけるのは賛同しがたい行為ではあるが、そうしなければ自分が保たれないと思うのならやむを得ない、そこが多くの人が見ている場所なのだと自覚した上で書くしかないだろうし、hashigotanが書いた文章と"彼女"*1の書いたエントリにつけられた非難にどれほどの差があるのだろう。hashigotanのエントリに批判を浴びせた人間はhasigotanのエントリに「心を揺り動かされ」ただけの存在であり、hashigotanもまた元エントリに「心を揺り動かされ」た存在に過ぎない。その事実から逃れ得る者は誰一人として存在しない。
このエントリを敢えて[webart]タグで書いた真意が汲み取られますように。
*1:念のために申し上げておくが私はhasigotanという人の性別を知っているわけではない
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