| veryブログ - ichiharaさんのエントリ |
2007/09/15
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勉強するより勉強法
執筆者: ichihara (12:00 am)
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勉強するよりも、勉強法の本を読むのが好きな私がまとめた勉強法です。みなさんも勉強のときはぜひ参考にしてください。最後に、参考図書をまとめましたので、ぜひ買ってみてください。 標準勉強法───期末試験から司法試験まで。現代人必須の作法、脳を鍛える勉強法のスタンダード。 おもな内容 【現代人の必須作法はこの勉強術！】 【最新科学に基づく集中法！】 【先人たちから学ぶ記憶法！】 【どんな人でも勉強できる計画法！】 【作業と勉強を区別する教材法！】 本文 ◆現代人の必須作法はこの勉強術！ 【現代人の必須作法はこの勉強術！】勉強の意義 勉強は筋トレと同じ、自分を社会の中で活かそうと思えば、勉強は万人にとって必須。高額教材や留学などしなければ金もさほどかからない。リターンはほかとは比べものにならないほど大きい。合理的で効率のよい投資でもある。 【現代人の必須作法はこの勉強術！】勉強術とは 先人が実践してうまくいった方法は、廉価な書籍（いわゆる勉強法の本、本テキスト最後に掲載している）にまとめられ、誰でも書店で買うことができる。勉強法の本を10冊程度読めば、共通するノウハウが浮かび上がってくる。それらノウハウを抽出して、さらに「達人級」（司法試験合格者の勉強法）の実践状況などを加味して編み出したものがこの勉強法である。 【現代人の必須作法はこの勉強術！】なぜ勉強術が必要か? 人にもよるが、勉強の実践は苦痛を伴う。これはスポーツのマラソンや、筋トレと同じようなもので、ある程度の負荷を身体にかけることなくしていかなる「増強」もあり得ない。勉強＝苦痛なのが当たり前で、これをいかに乗り越えるか、耐えるか、が勉強術のノウハウとなる。人にもよるが、と限定句をおいたが、世の中には全人口の1割程度の人が、なんの苦もなく、あるいは勉強以外のあらゆる誘惑にも惑わされず、淡々と勉強できる人が存在する。そうした人たちからすれば、この勉強術はまったく無用かもしれない。彼らは優秀な遺伝子、高度に洗練された家庭環境とその中で自然に親に教えてもらえた勉強方法によって、こうしたテキストに出会う必要も機会もなく、驚くべき成果を成し遂げる。しかし、こうした少数のエリートではない、勉強はたいへんだと思っているすべての人にとって、このテキストはおおいに役に立つ。作法と同じで、すでに身に付いている人はいいが、まだの人は現代においてこの勉強術は必須。 【現代人の必須作法はこの勉強術！】インセンティブは試験の期日から得る 「勉強したら試験を受ける」ではなく、「試験を受けてから勉強する」。最初に模試や試験を申し込んでしまう。それがインセンティブになる。 【現代人の必須作法はこの勉強術！】合格体験記を座右の書に 勉強に飽きたら合格体験記を読んで励ます。講座や基本書、問題集選びの参考にも。 【現代人の必須作法はこの勉強術！】記憶はやればやるほどおぼえられる 記憶作業は逓増性があり、記憶すればするほどどんどんたくさんおぼえられるようになる。 【現代人の必須作法はこの勉強術！】勉強に向く脳のベストコンディションを作る環境術 朝にこだわったりしない。眠気と闘いながらやっても時間の無駄。結局定着しないから勉強にならない。エナジーライトを買ったり、環境をととのえて(椅子、アロマなど)、脳を活性化させる。ちょっと寝る、仕事の合間の空き時間を使う、朝１時間だけ早く起きてみる。部屋にレモンやミントなどのかおりを流すと集中、ラベンダーなどを流すとリラックス。アロマも活用する。集中力が途切れそうなときはファミレスに行くなど、環境をがらりと変えるのもよい。部屋は、ポスターとかをベタベタ貼らない。机上は何もおかない。黄緑色、グリーンは集中力を高める効果あり。きみどりいろのパーティションで机を囲うといい。 【現代人の必須作法はこの勉強術！】右脳を活性化させる方法 �ヽ┣茲筌妊競ぅ鵝⊆命燭覆匹髻�意味を考えずにボーッと眺める。頭を空っぽにして眺めるのが重要。 �≒堊柩�CDを聴く ��たまに、歌詞のない音楽を聴く。ボーッと。 【現代人の必須作法はこの勉強術！】効果が出ないノート作りは禁止。集中時間とそれ以外の逃避。 テレビや、勉強に無関係の読書、また勉強に関係するように見えてじつは効果のない「ノート作り」は厳禁。ノート作りは単なる作業であり、理解→記憶という勉強の基本的脳刺激にならない。また、逃避は勉強以外のすべての活動に見いだされる「偽物のやりがい」「偽物の興味関心」である。掃除に向かうと家族に喜ばれるからまだいいが、テレビに向かうとダメ。これらの逃避の結果、「時間がないから勉強できない」となるが、その本質は、勉強をやる気がないだけ。 【現代人の必須作法はこの勉強術！】紙に書く、時間が来たらやめる これから基本書の○ページ〜○ページを15分読む(○時までやる)、と紙に書いて実行する。時間が来たらスパッとやめて想起する。そして、別の基本書や問題集を同じように取り組む。やる気が出にくいときなどに集中するのに有効。 【現代人の必須作法はこの勉強術！】ストレスは禁物 ストレスは、身体から「グルココルチコイド」という悪玉ホルモンの分泌につながる。このホルモンは記憶を阻害する。だからストレスは禁物。リラックスして勉強に取り組む。アロマ、環境作り、瞑想など総動員して気分を落ち着かせよう。 【現代人の必須作法はこの勉強術！】成功している様子を具体的にイメージ 自分が成功して、めざしていた大学のキャンパスを歩く様子をイメージする。そのときに、大学のホームページなどから写真を手に入れて、その写真を参考にしながらそこを自分が歩いている様子をリアルにイメージする。また、資格だったら、センスのいい事務所で仕事をしている様子を思い浮かべる。インテリアの雑誌などからおしゃれな事務所の写真を切り抜いていつでも見られる場所へ貼る。間違っても落ちてどん底になっている自分を想像したりしない。本当にそうなる。 【現代人の必須作法はこの勉強術！】まずひとつの単元、科目を得意に ある分野の理解の仕方を憶えると、他の分野に対する理解の仕方も上達する。その教科の内容だけではなく、理解の仕方も記憶している。この記憶を方法記憶という。理解の仕方を憶えれば、ほかの異なる物事とのあいだの法則性や共通点を見つけ出して、より早く、より深く理解できるようになる。記憶も、憶えれば憶えるほどたくさん憶えられるようになる。脳は、拡張できる。そのカギは、この方法記憶が握っている。方法記憶を鍛えるには、まずあるひとつの科目を得意にしてその方法を習得することが大事。 【現代人の必須作法はこの勉強術！】勉強の効果が出るのは3ヶ月後から 最初の3ヶ月後はキツイだけで、効果が見えてこない。そこを我慢すれば、あとは累乗でグングンできるようになる。 【現代人の必須作法はこの勉強術！】勉強は知識記憶だけでなく方法記憶も得られる 知識記憶はどんどん忘れるが、何かを習得したときに得られる方法記憶はその後の人生で総合的な理解力・判断力・応用力として活用される。勉強をすることの目的は、人生をよりかしこくスマートに生きるためのトレーニングであり、つねにしていれば、やればやるほどどんどんできるようになる。継続する力とめげない根気でがんばる。 【現代人の必須作法はこの勉強術！】睡眠は6時間 脳が動いてない状態、眠気をこらえての勉強はやらないも同然。睡眠は記憶の保持にも必要不可欠なので必ず寝ること。 【現代人の必須作法はこの勉強術！】机の上、周辺は何もおかない 机の上は勉強する教材以外おかない。壁や目に入るカーテンなどもなるべく色調を押さえ、目に刺激を与えないようにする。本のページに全視野を集中させねばならない。ほかのものは情報となって視野に入り、集中力を本から分散させる結果になる。本のページに集中するため、部屋の電気を消してデスクスタンドだけにするのもいい。 【現代人の必須作法はこの勉強術！】基礎知識4割習得で合格法 ほとんどの資格試験は6割で合格。勉強期間の8割を基礎知識習得に充て、全体の40％程度の基礎知識は完ぺきにする。 ◆最新科学に基づく集中法！ 【最新科学に基づく集中法！】集中前のポイント 集中力はエネルギーを必要とするので、脳のほかの活動に分散しないようリラックスさせる。分散しがちなほかの活動は、計算、運動、聴く、見る、記憶など。そのためには �ゞ縮�・関心のある物を周りに置かない（逃げ先、分散先を作らない） �▲螢薀奪�スする。瞑想するとか。 ��集中儀式、自分が集中する直前にやってうまくいく習慣。コーヒーを飲む、集中ワードを眺める、シャワーを浴びる、歩くなど。 【最新科学に基づく集中法！】集中状態を維持する方法 �ヾ超�をととのえる───視界によけいな物を置かない。自然音（鳥の声、せせらぎなど）を流して気が散る雑音をシャットアウト。クラシックなどメロディーのあるものは聴き入ってしまうのでNG。自然音（虫や鳥の声）は、雑音を聞かなくする効果がある。 �⊇乎罐錙璽匹半�刻みな目標を紙に書いて横に置き、適宜見る───集中ワードは「○○に合格する」「5時までやって、あとは帰る」「終わったらケーキを食べる」「合格したら椅子を買う」など、見ればやる気の出るご褒美言葉や目標。本来これら集中ワードは紙に書いて貼っておいたり手帳に書き込んで毎日眺める必要がある。しかしそれでも惰性で見なくなる恐れがあるので、毎日紙に書くのがよい。 小刻みな目標は、○ページ〜○ページまでを15分憶えて5分想起する、等。ストップウォッチを使って計測するとなおよい。集中ワードと小刻みな目標は手書きで直筆で書くこと。パソコンで打ち出したりすると文字のインパクトが減少して効果がないことが科学的に判明済み。なお、最初に書いた目標とする時間が来たらスパッとやめること。終わらないからといって無理矢理続けると勉強がイヤになるなど弊害甚大。 ��30分や1時間といった単位時間ごとに休憩すること。エネルギーを消耗するので回復させる。 ◆先人たちから学ぶ記憶法！ 【先人たちから学ぶ記憶法！】勉強時間＝記憶時間+想起時間 勉強はインプットよりもアウトプットが大事。勉強時間には必ず思い出す時間（アウトプット）が含まれていないとダメ。インプットは20分くらいが限度。20分おぼえたら10分は思い出すのに使う。 【先人たちから学ぶ記憶法！】記憶保持作業と、記憶喚起の復習の行い方 記憶保持作業は、記憶をたしかなものにする作業。1時間を一単位として、その一単位が終わるごとにその一時間で何を学習したかを頭の中で「反芻」する。反芻とは、勉強した部分を一通り記憶から呼び戻し、おぼえていない部分はテキストや問題集に立ち戻って確認して、もう一度頭の中で繰り返してから学習を終える。それは５分くらい。記憶喚起は、１日後以降の復習。記憶保持と記憶喚起を組み合わせることで黄金の記憶が醸成される。学習日の翌日、その一週間後、その2週間後、その1ヶ月後の合計4回、記憶喚起の復習を行う。 【先人たちから学ぶ記憶法！】一時間の単位の前後は別のことをする一時間単位法 なるべく性質の異なる分野や科目を組み合わせて、一時間の前後が同じにならないようにするほうが効果的。どうしても同じ科目続くときはリフレッシュタイムとして百マス計算などする。一時間のあとは反芻時間を取り、記憶保持作業を必ずする。 【先人たちから学ぶ記憶法！】それでも忘れるときの究極ツールは問題集 結局、使わないと忘れるのが記憶。使う=問題集を解く。問題集を解くことは、記憶を定着させる上で、きわめて効果的。 【先人たちから学ぶ記憶法！】単語暗記法 50の単語を覚える場合。 �｜姥譴汎�本語訳を見て一通り音読。 ��日本語訳を隠して、英単語を見ただけで訳をいえるように。間違えたらチェックして、チェックが付いたものだけを一通り音読し、もう一度チェックして、を繰り返す。 �１儻譴魃�し、日本語を見ただけで英語が出てくるように。�△汎韻玄蟒腓任笋襦� �い海海�らがすごい。��までは位置でおぼえている可能性があるので、場所をバラバラにする。暗記事項をカードに書き込む。おぼえたものは机の左に、忘れていた物を右に置く。 �イ垢戮萄犬砲覆辰燭藹臠屬鬟轡礇奪侫襪靴討發Π貪戞�どうしても右に残りがちなものはリングにまとめて直前に見るようにする。 ��寝る直前にすべてのカードに目を通して寝る。睡眠中は忘却率低いので、寝ているあいだも活用する。 ��注意点として、こうした暗記作業は一時間単位法に従い、ほかのことと織り交ぜながらやる。 【先人たちから学ぶ記憶法！】同じものを4回繰り返す あれこれ参考書を買えるのは記憶にとってよくない。これと決めたら同じものを繰り返す。凡事徹底。 【先人たちから学ぶ記憶法！】試行錯誤・消去法 脳は、失敗が多ければ多いほど、記憶は正確で強固になる。試行錯誤を繰り返してはじめて脳は記憶する。試行錯誤は消去法で、あれがダメならこれ、というふうに試すことが大事なので、記憶には「継続する力」と「失敗してもめげない根気」が必要。 【先人たちから学ぶ記憶法！】声に出して憶える 耳を使った学習は、目だけを使った学習よりも効率が高い。したがって、声に出して読む、人に説明するというのが効果的。耳だけでなく、手を使って書いたりと、五感をフル活用すればするほど憶える。具体的には、目で見たものを声に出し、さらに自分の声を聴く。自分の声をマイクで拾ってヘッドフォンで聴くとなお効果的。 【先人たちから学ぶ記憶法！】二ヶ月で四回の復習 エビングハウスの「忘却曲線」の実験から、復習は1ヶ月以内に行わないと効果がないことが知られている。脳の性質上もっとも効率的な復習（記憶喚起の訓練）スケジュールは、学習した日の翌日に第1回目の復習、そして1週間後に2回目の復習、2回目の復習から2週間後に3回目、最後に3回目の復習から1ヶ月後に4回目がベスト。なお、これ以上やっても変わらないので必要以上にやらない。 【先人たちから学ぶ記憶法！】長い物を長いまま憶えない 長い文は余分な単語をそぎ落として短く圧縮して憶える。本の中身は �”�ず理解し、記憶を要する文章部分（キーワード等） ��記憶を要せず、参考程度とする文章部分 ��上記� ↓△鬚泙辰燭�要しない部分 があるので、すべてを吸収しようとせず、情報の的確な取捨選択をする 【先人たちから学ぶ記憶法！】長い単語は正方形に直す 明窓浄机のようなことばは 明窓 浄机 のように縦に並べて、横方向の目の移動をなるべく短くする。長い数字は3桁に分割。 【先人たちから学ぶ記憶法！】頭出し記憶法 項目がたくさんあるときは、頭の1文字または2文字をとってつなげてお経のように憶える。 【先人たちから学ぶ記憶法！】想起することによって鍛え進化する 「学ぶ、とわれわれが呼んでいることは想起にほかならないのだ」2400年前に生きたプラトンはこういっている。ズバリ昨日までに読み終わった部分、昨日学習した部分を想起（思い出す）する作業を電車とか空き時間に行う。電車の中で漫然とテキストを読んでいるよりも、何も持たずに思い出す方が効果がある。ただし、メモ帳とボールペンは必携。想起中に忘れていたりあやふやだった部分を書き留めて、家で調べるためだ。 ◆どんな人でも勉強できる計画法！ 【どんな人でも勉強できる計画法！】勉強＝ドライブ �〔榲�地の決定……勉強するテーマや、取得したい資格などを定める。 �▲�ルマを選んでルートを決める……教材を決める。計画を立てる。 ��アクセルを踏んで進む……計画に即して勉強量をこなしていく 【どんな人でも勉強できる計画法！】総必要時間＜処分可能時間でマトリクス計画表を作る �〔榲�達成のために必要な、あるいは、やっておきた課題や教材を机の上に置き、それぞれを終えるのに必要な時間を出す。１頁５分で400頁の本なら33時間。ストップウォッチで測って実際の勉強をしてみて、かかった時間を計る。ここで出した課題・教材ごとの必要時間の合計が総必要時間。 �▲好吋献紂璽詆修鮑遒襦�その中で、仕事や学校、通勤、家事などの固定時間を記入する。残りが処分可能時間。一週間に半日程度は予備時間として残し、処分可能時間にカウントしない。具体的な方法としては、1日を30分程度ごとに区切り、何をやったかを色分けして記録するとよい。その際、区別する必要があるのは、勉強＝青、仕事（通勤時間含む）＝黄色、睡眠＝白（色塗らない）、その他（家事、団らん、グルーミングなど）＝赤。家計簿のように、何日か分、モニターすれば、自分が日頃、どんな活動に何時間費やしているかが分かる。 ��たいてい、処分可能時間が総必要時間に対して足りない。そこでふるいがけをして、�，覗�んだ課題や教材のうち、優先度の低いものを外していく。総必要時間が処分時間を上回る計画は、必ず破綻するから、ふるいがけは徹底して行わなければならない。 �げ�軸に教材、縦軸に日付を書いた表を作る。教材は何回目なのかを数字で示し、たとえば基本書の初学なら「基本書0」の列を作る。復習1回目なら「基本書1」という具合に、復習の回数分列を作る。1行の合計がその日の処分可能時間を上回らないよう、1時間単位でコマ数を書いていく。「記憶定着作業」の数分間もその1時間に含める。 �ノ鷙膩廚�教材の必要時間合計と、行合計がその日の処分時間合計と同じになっているか確認する。 �κ拔�したらその数字をマーカーで塗っていく。1時間ごとにこなしていくから、マスに2と書いてある場合は半分だけ塗る。1時間(社会人など勉強に専念できない人は30分)単位でほかの教材を織り交ぜてやる。この方法により、処分可能時間が足りなくて計画倒れになったり、教材を浮気することがなくなる。また、マーカーで塗る作業はインセンティブの維持に役立つ。色が塗られていくのを見るのは快感。 【どんな人でも勉強できる計画法！】模試は決意した日に申し込む 記憶のアウトプットとして活用できるし、「勉強したら受けよう」では一生受けないことが多い。 【どんな人でも勉強できる計画法！】最低30分を1単位。1日に4〜5単位確保したい 時間単位1時間が厳しい人は、30分を1単位に、時間を見つける。15〜20分で憶え、残りで想起（記憶保持作業）を行う。集中は、とくに記憶のような作業は20分が限度ともいわれている。勉強＝痛み、つらいと脳に関連づけすると逃避願望が強くなるので、集中力が途切れそうだと思ったらスパッとやめて休憩する。集中力が途切れて勉強がイヤになる直前に勉強を（一時）中断する。。 【どんな人でも勉強できる計画法！】月に1日だけ6時間じゃなく、毎日15分のほうがいい まとまった時間がないと勉強できないというのは錯覚。まとまった時間があっても集中できなければ意味がないし、復習のための時間も必要。1時間1単位が無理なら、30分（理解・記憶20分、想起10分）1単位をふたつか、20分（理解・記憶15分、想起5分）1単位を3つ、見つけて、細かくして続ける。 【どんな人でも勉強できる計画法！】得られる時間を3区分して活用 処分可能時間を3種類に分ける。 �‖膸�間……休日・祝日など、まとまった時間。模試を受けるなど。 ��中時間……平日の早朝、帰宅後などの時間。２〜3時間。基本書を読んだり問題を解く。 ��細切れ時間……トイレ、移動時間、待ち時間など。暗記事項をカードやテープで暗記する。 【どんな人でも勉強できる計画法！】勝つ勉強戦略は教材2割、勉強量8割 少ない努力で効果を上げるという発想は間違い。勉強量を増やすことがいちばん勉強の成果を大きくする。いい教材やサービス、ノウハウばかりを求めている時間があるなら、勉強量を増やすことに注力したい。 ◆作業と勉強を区別する教材法！ 【作業と勉強を区別する教材法！】薄い入門書を1週間で3回回転させる ボリュームあるジャンルにトライするときはまずは薄い入門書を短期間で３〜５回読む。分からないところは気にしない。なお入門書は３冊くらいあたること。高速回転読書。 【作業と勉強を区別する教材法！】問題集の活用法 問題集は、ひたすら数をこなす。問題集はおぼえるツールなので基本書にあたる。最初は基本的な問題集を回転させる。英単語暗記法と同じ要領でつぶしていく。できなかった問題にチェックを付け、チェックが付いたものだけをやって、全部できるようになったら完了。応用編など難しいものは後回しにし、基本を定着させるために、解けない問題をチェックして繰り返し解く作業を２〜３回やる。 【作業と勉強を区別する教材法！】二段階マーキング法 繰り返しやる基本書や問題集にどんどんビジュアル要素を付け加えるマーキング法。二段階マーキング法の方法は、 �…蟲繊ν�由・結論・判例（法律書の場合）をそれぞれ別の色でアンダーラインを引く。 �△�ぼえないといけない重要キーワードをまとまりごとに蛍光ペンでマーキングする。キーワードは単語。文ではない。なお、センテンスごとにマーカーの色を変えること。2色のマーカーが必要。 ��線引きが完了したら、もう一度、線引きした部分を読む。ただしそのときは、蛍光ペンで塗った部分だけを抜き出して読む。漢字で書く必要がある場合は(記述対策など)、紙に書いたり、声に出したりして記憶を強化する。 ページごとに、どの部分がどういうことでマーキングされているかが「右脳」によって記憶されるため、忘れにくい。マーキングすることで、目がマーキングした部分だけを追えばよくなり、読むスピードがアップし、記憶効率も高まる。復習のときに不要な部分に目がいかないようにする目的もある。したがって、内容が分かるギリギリまでラインを引く場所は絞る。マーキング自体が目的になってしまうのは本末転倒なので、マーキングしたら「記憶保持作業」「記憶喚起の復習」を必ず実施する。 【作業と勉強を区別する教材法！】問題集は記憶するための道具に改造 問題集は暗記のために利用する。キーワードをマーキングして文字数を減少させ（あとで眺めるときはキーワードだけ!）、誤った選択肢は正しい選択肢に修正して憶える。修正は傍線を引いて正しい言葉を書き込む。 【作業と勉強を区別する教材法！】音声教材を活用する 脳科学者・板倉徹教授は「視覚に頼らず、聴覚だけに頼った方が脳が活性化する」と言っている。音声教材を歩きながら聴いたり、ほかのことをしながら聴く。ただしもちろん、音声教材だけではダメ。基本書、問題集の繰り返しが基本。なお、視覚が集中とイメージ化の邪魔をするので「DVD教材」よりも「テープ教材」のほうがよい。 参考 『ためしてガッテン「脳もビックリ！ 集中力アップ大作戦（2007年8月29日放送） 」』（NHK） 『最短で結果が出る超勉強法』荘司雅彦・著（講談社） 『超高速勉強法 「速さ」は「努力」に勝る!』椋木修三・著（経済界） 『だれでも天才になれる 脳の仕組みと科学的勉強法』池谷裕二・著（ライオン社） 『私はこの方法で資格を30取得しました 無敵のラジカル・マスター学習法』稲垣勉・著（新風舎） 『「1日30分」を続けなさい! 人生勝利の勉強法55』古市幸雄・著（マガジンハウス） 『もっと効率的に勉強する技術!』高島徹治・著（すばる舎） 著者プロフィール 市原領太郎……1996年、早稲田大学第一文学部卒業。大学卒業後にトライした資格は簿記2級、AFP、行政書士。受かった資格はAFPのみ。なんか親近感を持てませんか？ みなさんと一緒に勉強しなければならない、道半ばの私です。 |
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