現在位置:asahi.com>文化・芸能>コラム>小原篤のアニマゲ丼> 記事 妄想全開「ヤッターマン」実写版2007年11月08日 08年1月から、ギャグアニメの名作「ヤッターマン」がテレビで復活することになった。やはりお楽しみは、ドロンジョ、トンズラー、ボヤッキーの悪玉トリオ。リメーク版の声優が誰か、名前はまだ発表されていないが、すでにCMで声が流れているのであの声をお聞きになった人も多いことでしょう。
さて「ヤッターマン」といえば、三池崇史監督による実写映画の製作も決まっている。こちらの公開は09年春の予定とか。待ち遠しい。 今年4月の製作発表会見で三池監督が「ドロンジョ役はアンジェリーナ・ジョリーが俺のイメージだ」と言った話を、取材に行った映画担当記者とデスクらが話しているので、私も横から口を出した。 「それならボヤッキーはニコラス・ケイジがいいと思う」 なかなかウケましたよ、ケイジ・ボヤッキー。ネットで検索すると、同じことを考えた方がほかにもいらっしゃるようです。ニコラス・ケイジがあの濃ゆい目の憂い顔で、ジョリ姐(ねえ)にいたぶられる姿、見たいなあ。 どうせなら、ハリウッド版「悪玉トリオ」のほかのキャストも考えてみたい。トンズラーはボブ・サップ? プロの俳優なら「グリーンマイル」のマイケル・クラーク・ダンカン、「ラストキング・オブ・スコットランド」のフォレスト・ウィテカーあたりか。ちょっと重厚すぎるかな。コミカルさなら「夢を生きた男/ザ・ベーブ」のジョン・グッドマンがいいかもしれない。 ボヤッキーも、ニコラス・ケイジ以外に誰かいないだろうか? 「パイレーツ・オブ・カリビアン」のキレた演技を見るとジョニー・デップにやってほしい気もするが、元キャラと似た顔なら「ファーゴ」のスティーブ・ブシェミ(失礼)。思い切って(何を思い切るのかわからないが)ウディ・アレンはどうだろう。世界一のボヤキ芸でボヤッキーを演じてほしい。 ただ、アレンが出るなら監督もアレン? となると映画の性格そのものが変わってしまう。ドタバタギャグでなく、毒気が利いてペーソスのにじむ文芸コメディーだ。ヤッターマンにこっぴどくやられた悪玉トリオが、人生やり直そうとするがやることなすことすべてダメ、仕方なくもう一度ヤッターマンに挑むまでを描く、といった話はどうだろう。アレンと言えばジャズ。たとえば3人がジャズミュージシャンに転身を図り、ドロンジョがボーカル、ボヤッキーがクラリネット、トンズラーがピアノでステージに立つ…うーん、いい絵だなあ。 ところで、本当の実写版(もちろん日本人キャスト)のドロンジョはだれ? 沢尻エリカが有力という噂をネットで読んだが、それならボヤッキーは――(キリがないのでおしまい)
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