[東京 7日 ロイター] 石油製品の価格情報を扱う石油情報センターが公表した11月5日時点の全国平均のガソリン小売価格(リットル当たり、消費税分込み)によると、レギュラーガソリン価格は149.9円で前週(10月29日時点で145.0円)比で4.9円上昇した。週ベース価格でこれまでの過去最高だった8月13日・20日(145.4円)の水準を大きく上回った。
大手元売では11月の卸価格を6円程度引き上げた。コスト上昇分にこれまでの卸価格値上げの未転嫁分を上乗せしたためで、それが小売価格にも反映された格好となった。
石油情報センターによると「今回はほとんどのところが小売価格の引き上げに踏み切ったため、(11月については)今後は大幅な値上げは考えにくい」という。値上げがあったとしても緩やかな値上がりになると同センターは予想している。
ハイオクも160.9円となり、前週(155.9円)から上昇、灯油の店頭価格も18リットル当たり1594円と、前週の1515円から値上がりした。
5日時点の価格が11月中維持された場合、レギュラーガソリンの価格上昇率は前年比プラス9.4%と、10月の同プラス2.8%から伸びが加速する。