#30 幻想のサイケデリック・フォーク・ロック “ドノヴァン”
Donovan(ドノヴァン)。正式にはDonovan Philips Leitch(ドノヴァン・フィリップス・レイッチ)。1946年スコットランドで生まれ、10歳の頃イングランドに移り住み、1965年にデヴューしました。
そのころフォーク界はアメリカ出身の新しいスターBob Dylan(ボブ・ディラン)の時代の幕開けでしたが、メッセージ色の強いディランと音楽性やファッション性を重視したドノヴァンとは対極にあったといっていいかもしれません。当時ふたりはなにかとよく比較されていたようです。
ドノヴァンはエキゾチックで幻想的な音楽をつくりだしましたが、そのわりに一般の評価があまり高くないのがとても残念です。それでもオリジナリティが際立っているので、日本にも熱烈なファンは多いようです。
RCサクセションでギターを弾いていたチャボこと仲井戸麗市の麗市は、レイッチからとったといわれています。もちろんドノヴァンのファンだったからです。ドノヴァンと親交のあった加藤和彦はトノヴァンとよばれ、音楽的にも影響をうけています。特にソロになった初期の加藤和彦は、まさに日本のドノヴァンといえる個性をはなっていました。一部の音楽仲間からはいまでもトノヴァンあるいはトノと呼ばれています。
私がドノヴァンを知ったのはたしか18歳の頃だったと思いますが、加藤和彦がラジオ番組で“Pamela Jo(パメラ・ジョー)”を紹介してくれたのがきっかけでした。ドノヴァンの音楽はとても神秘に満ちあふれたものが多く、“Barabajagal(バラバジャガ)”、“Mellow Yellow(メロー・イエロー)”、“Sunshine Superman(サンシャイン・スーパーマン)”、“Atlantis(アトランティス)”など大袈裟にいえば宇宙的でした。1999年には “Mellow Yellow(メロー・イエロー)”がGAPのテレビCMに使われましたが、かっこよすぎます。日本のSamarie(サマリエ)もこの曲をカヴァーしていますが、これは廃盤になっているかもしれませんね。
まさにサイケデリック・フォーク・ロックの代表といえるドノヴァンは、いま聴いてもその輝きと新鮮さを失っていません。そしてその不思議な音楽世界が色褪せることは永遠にないでしょう。
【※ #22 音の海からやってきた天才ジャパニーズ・ガール “矢野顕子” に動画を追記しましたので、よかったらそちらもご覧になってください。】
ドノヴァンの“Mellow Yellow(メロー・イエロー)”は、こちらからご覧になれます。
GAPのテレビCMの“Mellow Yellow(メロー・イエロー)”は、こちらからご覧になれます。
Samarie(サマリエ)の“Mellow Yellow(メロー・イエロー)”は、こちらからご覧になれます。
ドノヴァンの“Sunshine Superman(サンシャイン・スーパーマン)”は、こちらからご覧になれます。
ドノヴァンの“Barabajagal(バラバジャガ)”は、こちらからご覧になれます。
ドノヴァンの“Atlantis(アトランティス)”は、こちらからご覧になれます。
ドノヴァンの“Colors(カラーズ)”は、こちらからご覧になれます。
★ 本日の L-O-V-E ★
Barabajagal アーティスト:Donovan |
Donovan's Greatest Hits アーティスト:Donovan |
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